(「卡拉OK小姐」からの続き)

 

 慣れたとはいえ、相変わらず暗くカビ臭い鎮府の卡拉OKです。

 

 受付に行くと、待ってましたとばかりに、阿麗がやって来て部屋に連れ込まれた私・・・。

 

 結局、小李と阿芳がいないだけで、以前と同じ様相に明け暮れ、ただただ草臥れただけのひと時です。しかも、いつもならば何台も停車しているバイクタクシーがいません。

 

 1台もいません。30分待ってもいません。これは「困った困ったコマドリ姉妹」(ムキー)。

 

 仕方なく来た道(約5km)を徒歩で帰った私です。それも真っ暗の中、時折通り過ぎる車をよけながら・・・。空を見上げれば、日本では見る事も出来なくなった「天の川」が・・・。

 

 保育園に通っていた頃、日本でも、かろうじて「天の川」を見ることが出来たと思います。でも、その当時見た「天の川」なんて問題にならないほど綺麗なものでした。

 

 独りぼっちで「天の川」を眺めつつ、「一体俺は何をしてんだろ」と思いながら、約1時間の道のりをテクテクと歩くのでした。

 

 月曜日、総経理から小言はありませんでしたが、阿麗から「今度何時来てくれますか」と電話があり、「明日行くよ」と言ってしまった白楽雲。

 

 この頃、小李の代わりに工場の正規通訳(工場長ビルの犬)が、現場で私のサポートをしてくれていました。あまり気は進まなかったのですが、意外といい奴なのです。

 

 当然と言えば当然なのですが、工場に雇われていれば工場側に立つのは当たり前ですよね。少しずつ信頼の様なものが生まれていました。金何某と言うので「小金」と呼んでました。

 

 北京大学を卒業しただけあって、頭が切れます。日本語も小李よりも上手いのですが、「~だよ」を多用していました。小李もそうだったのですが、ちょっと違和感があります。

 

 不思議なもので、異国で変な日本語を毎日聞いていると、自分まで変な日本語をしゃべっているのに気づきます。知らないうちに、「~だよ」を多用していた白楽雲でした。

 

 2回目の徒歩通いの後、小金を誘う事にしたのですが、車の手配等抜かりなくこなし、さすが小李とは違い、いい加減なことをしませんでしたね。

 

 小金が気に入った卡拉OK小姐は、何と私が密かに気に入っていた(嘘つけ、毎回鼻の下伸ばしてたろ~グラサン)「阿漂」です。「それは止めて」とは言えず・・・。

 

 阿漂と小金の様子を横目で見ながらの落ち着かない時間が来る日も来る日も続き、私の横には中学生としか見えない阿麗が来る日も来る日も座っていました。

 

 そして、小李が辞めてから1ヶ月ほど後に、異変が起こったのです。その日も何時もの様に崖南の鎮府にやって来たのですが・・・。「何で・・・」。

 

 

(つづく)

 

 

 

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白楽雲

 

 

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