奇跡のお話 | 見えない未来を見るよりも

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ちょっと前のことなんですが、ある日、子猫を保護しまして。

母猫とはぐれたのか、家の周りで必死でミャーミャー言ってたのを数日かけて餌付けして、最終的にはオモチャで誘き寄せて、窓から入って来たところを無事捕獲。
最初は軽くパニックになってたけど、すぐに慣れました。

良く食べ良く遊び、ほんっとに元気いっぱいで、加えて超絶美人の三毛縞にゃんこさん。

でもうちには既に
超絶美形の王子様が二匹。
この狭いボロ家でもう一匹ってのはさすがに…

いつも行ってる動物病院に連れてって、とりあえずのメディカルチェックを。
一応そのときに、里親募集のチラシも作って持っていきました。

朝イチで動物病院に行くと、一組先客が。
チワワちゃんと飼主のおば様で、すでに診察を済ませ、会計の際に先生とお話しされてました。
横の椅子に座って順番を待っていると、聞く気はないけど耳に会話が入って来た。
おば様「ねぇ先生、どこかにかわいい猫ちゃんいないかしら?」
私『?!』
私「います!!ここに!!」
おば様「…?!…え?!?!」

その後もトントン拍子で話が進み、結局そのお家に貰われて行くことに。
動物病院の先生お墨付きの、動物好きのいい人ってことなので、安心してお任せできそう。

ただ、あまりにも急過ぎて、猫ちゃんを迎え入れる準備が全くできてなかった模様。
そのうち飼えたらいいなぁーのつもりが、まさかのその日に出会っちゃうんだもの。
結局2週間、うちで面倒みました。



最初は逃げられてたけど、2週間もいればめちゃめちゃなついて人慣れして、ほんとに超絶かわいくなりました。
お別れは少し寂しかったけど、きっと新しい家族の元でもめちゃくちゃかわいがってもらって、幸せに過ごしてることでしょう。

これはもう、運命だったのかな。
うちに来れば、いいところに貰われて行くのが分かっててうちに来たのかな。
夏の終わりの、小さな奇跡のお話でした。