おはようございます。

 

昨日のコチラは、朝大雨が降っていて、風も強く、まるで嵐のようでした。

午後からそれが嘘のように晴れてきて、最高気温も20℃を超えて、暖かくなりました。

こちらでも桜の開花が宣言されました。🌸

寒い日が続いていたので、桜も足踏みしていたようです。

 

さて、今回の北陸旅も最終盤。

最後にやってきたのは永平寺でした。

大阪在勤時代も、何度か来ています。

季節ごとにその表情が違っていて、それでも来ると背筋が伸びるように感じるところ。

 

今回は、前の記事でご報告した一乗谷朝倉氏遺跡から路線バスでやってきました。

距離的には、一乗谷遺跡とすごく近く一乗谷から路線バスで行けるということが今回わかりました。

 

 

 

永平寺の開山は、1244年というので、鎌倉時代。

お寺というより修行の道場かもしれません。

道元禅師が開かれた禅宗曹洞宗の大本山です。

 

通用門で拝観料を払って入ります。

 

 

 

 

 

寺域はすごく広い。

約10万坪あるそうです。

その中に大小約70もの伽藍があります。

年間130人ほどの修行僧が1年以上修行されているそうです。

 

 

 

 

まず入って行くと、傘松閣という、140人の日本画家が描いた240枚の天井画が迎えてくれます。

 

 

 

 

 

 

 

見事というしかありません。

 

そこを通り過ぎると、長い廊下や階段が続きます。

こうしたところは、修行僧によって磨き抜かれていて、塵一つありません。

掃除も修行の一つ。

 

 

 

 

階段が上に行ったり、下に行ったり。

 

 

 

 

 

 

 

坐禅を組むところらしいところも通って行きました。

後で書きますが、曹洞宗ではココで壁に向かって坐禅を組みます。

写真を撮ることはOKですが、修行僧はNGだそうです。

 

 

 

 

10年半ほど前にもココ永平寺に行っていたようです。

季節は冬。

雪はだいぶ溶けていましたが、凛とした空気でした。

その時の記事をリブログしますので、良かったらご覧ください。

 

 

 

これより前に、雪が積もっている時期にも行ったことがあります。

まさに年末恒例の「ゆく年くる年」で時々中継される雪に埋もれた世界でした。

 

今回は庭の梅の樹のつぼみが咲きそうでした。

これが咲いたら美しいんだろうなぁ。。。。

 

 

 

 

また階段。それも長い登り。。。。この階段も磨き抜かれていました。

 

 

 

ここは昼と夜に読経が行われる仏殿でしょうか?

七堂伽藍の中心に当たるところで、ご本尊・釈迦尼仏が祭られているところ。

説明書によれば、禅の教えを図案化した12枚の透かし彫り彫刻が。

 

 

 

 

先ほど見た梅ノ木が間近で見られました。

咲くのはもうすぐという感じでした。

 

 

 

 

 

中雀閣から山門を見たところ。

 

 

 

また長い階段。。。。外国人観光客達が降りてきていました。

 

 

 

 

そして大庫院。

この奥が10人ほどの雲水が修行僧達の毎日3食の食事を作るところでしょうか?

130人もの修行僧の食事を作るって大変ですよね?

でも、以前経験したところによると、お粥に沢庵などの漬物に、簡素な精進料理が一二品。

 

 

 

 

 

 

 

 

食事を作る時に使っていたらしい、大きなスリコギもありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ぐるぐる歩き回っていると、時として自分がどのあたりにいるのかわからなくなりますが。。。

一応順路は示されているので、迷子になることはありません。

 

それにしても。。。。禅宗ってちょっと不思議な仏教だと思います。

この道元禅師が開いた曹洞宗の他に、同じく鎌倉時代に栄西によって開かれた臨済宗というのがあり、その他にも隠元によって江戸時代に開かれた黄檗宗というのがあります。

 

どれも極めたわけではなく、ちょっとだけ体験したり、調べたりしただけなので、もしかしたら嘘を言ってしまうかもしれませんが。。。。坐禅を組んで、瞑想するという共通点はありますが、少しづつ違っていて。

曹洞宗では、壁に向かってひたすら坐禅を組んで、瞑想する。。。臨済宗は、人に向かって坐禅を組んで瞑想した中で禅問答をする。黄檗宗は新しく日本に入ってきたため、日本語は排除し、すべて中国語でお経を詠んだりする。。。簡単に言うとそんなことのようです。

 

高校から浪人時代、夏休みに千葉県市川市にある禅道場に一週間ほど通ったことがありました。

思い出すとこの道場は臨済宗の流れだったようです。

 

 

 

 

 

 

山門に出てくると、カラフルな4体の像がありました。

普通のお寺だと、運慶・快慶などの金剛力士像って感じでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下の写真はどこだろう?

修行僧達が寝泊りしたり食事を摂ったりする僧堂かと。

すぐそばにはお手洗い、東司(とうす)があったり。

禅宗では、食事もお手洗いもすべて修行の一つだという考えがあります。

ちょっと気が抜けませんね。

 

 

 

 

最後に、まず見始める前に頼んでおいた御朱印をいただきました。

ここの御朱印は300円。

他のお寺より安かったです。

 

 

 

 

まだ雪がところどころに残っていて、雪で遊ばせている外国人の親子もいらっしゃいました。

 

 

 

 

 

なお、曹洞宗の本山はこの永平寺と横浜にある總持寺、臨済宗は京都にある妙心寺。

黄檗宗は京都の宇治にある萬福寺だそうです。

意識したわけではないのですが、總持寺以外はいつの間にか行っていました。

 

 

 

 

司馬遼太郎さんは「街道を行く 越前の諸道」で俗化された永平寺を嘆いておられますが。

そのことも含めて行く価値のあるところだと僕は思います。

 

https://shirozou3221.seesaa.net/article/201710article_2.html

 

ということで、今日は「Song Of India」という曲いかがでしょうか?

この曲どこかで聴いたことがある気がしますが、リムスキーコルサコフの作曲なんですね。

 

今日は晴れて暖かくなるようです。

引き続きお互い良い週末過ごして行きましょう。