カメほり
昨日の朝、近所の庭を見た。地面に、蝉が出てきたような、小さい穴があった。
蝉の季節ではないから、誰かが傘でも突き刺したのだろうと思っていた。
昼に通りかかると、アカミミガメの飼い主さんが、池の掃除をしていた。
飼い主のおじさんが、
「いいもの見せてやろうか」って、洗面器にベビーミドリガメ一匹。
気が付いたら池で泳いでいたとのこと。
ここか、と思って、蝉のような穴を掘ってみたら、土は固く、手では掘れなかった。
おじさんは貝殻でガシガシ掘った。
固い土に埋まっていた子ガメを三匹発掘。
生きているのかわからなかったので、池の水で洗ったら、目をあけて、睨んだ。
先に出ていた一匹よりも、小さくて丸っこかった。
全員、鼻の下のトゲも、へその卵黄弁当も、既に無い。
孵化した後、そのまま冬眠していたのだろうか。
そうしているうちに、もう一匹、同じ穴から自力で這い出してきた。
洗面器に収穫。全部で五匹。
親ガメが食べちゃうといけないので、飼い主さんが連れて帰った。
この冬は、近くの道路、アスファルトを掘り返して工事。雪も降ったし、土の上を人が踏んで歩いていたのに、その下で生きていた。
固い土の中で、カメの子は生きていた。なんという生命力!
親ガメたちは、何事もなかったように泳ぎ回っていた。


