平行世界。

こちらの思う特別な時を
同じように他人も過ごしている感覚で交渉するから

温度差の違いに　殺られるんだ
すれ違いの摩擦に　焼かれるんだ

コチラ側とソチラ側では
同じ空間の異世界なんだって
ガラス越しに見破って
鏡越しに見つめ直せよ

所詮はただの陳腐で滑稽な

他人事な絵空事なんだって

同じ歩幅で
肩を並べたって

所詮は永遠に交わることの無い
所詮は永遠に重なることの無い

他人事な絵空事なんだって

青空の柵。

緩んだ鍵穴に
尖った心を差し込めば
不快な音を立てて
扉は開かれる

広がる自由は
今までに無い選択肢という激痛を
僕の脳裏に、突き刺してくるんだ

さあ　何をしようかな
さあ　何ができるかな

サア　何ヲ得レルカナ

おそらく見透かされてるんだろうね

結局は　この籠に戻るしかない運命を
文句を付けてたエサの味
窮屈を感じていた
通気性の悪いこの部屋に
迷わない安堵を求めている
もう一人の自分が　いるんだろうね

不可能を可能にしたところで

この遺伝子
このスキル
この人生において

得られる限界は確定している

嫌いなモノがハッキリできても
好きなモノがハッキリしていないんじゃ

自由すらも不自由にしか感じられない


鳥かごの外も
鳥かごだったんだ

バッドバイ。

どうして暗い話をするのか？だなんて
それは明るくなるためさ

他人事のように射し込む光が
嘲笑しくてさ
包み込まれないように逃げるゲームさ
火傷するなんて　御免だからね

終わりなんて素敵じゃない？
どうなるのかわからない
未知への不安と恐怖で
なんだかスベテがどうでもよくなるんだ

これが本当の意味での解放さ
わかるかい？
自由とは束縛の極限に訪れるんだぜ
放棄しろ　破棄しろ　スベテを台無しに

ほら、新しいページが現れただろ？
難しいことは考えずに
ただめくれば良かっただけなのさ

だから
死にたい　も　生きたい　も
口になんてしなくていいよ

生きれてもいないし
死ねるわけもないんだからさ