傷を抉る音が
涙を奏でる鎮魂歌
景色に言葉に薄れてったぬくもり
君を忘れない一つの努力として
過去を餌付く音が
虚無を頬張る狂詩曲
景色を塗り替えていったつもりが
なんだか懐かしい景色に変わる
組み立ててきたことも
壊れてくのも直すのも
さして代わり映えなんてしないな
鼓膜も心もふるえない今じゃ
痛みを何処に移すのか
どのスイッチを入れるのか
電源を落としてしまうのか
ただ、それだけで
必死になってきたことも
偽ることも騙すことも
さして代わり映えなんてしないな
ふと我に返る無防備な瞬間には
組み立ててきたことも
壊れてくのも直すのも
さして代わり映えなんてしないよ
鼓動も記憶も停止した今じゃ