忘れ物を取りに帰らなくなってから
聞こえてくる声も限られてきた
今の僕には都合の良し悪しすらわからない
長すぎる一生と
短すぎる夜を比べて
苦しむ時間ばかりが増えていく
言葉の足跡をたどり
断片的に読み返すことで得られる答えなんかじゃ
もう気休めにすらなりはしない
壊れる前に壊すことが唯一の答えだから
事故に見せかける頭すらはたらかない
無感情が興奮して
無機質が騒ぎ出すんだ
滴り落ちる感覚も 血流と平行してちゃ何も感じない
指先で確認してその場を立ち去れば
後からどのようにだって書き換えられる
今までもそうやって
失敗を成功させてきたじゃない。