残らない記憶と
進まない時間が
つまらない毎日を
積み上げていく
キミがついてこれなかった去年が終わり
話題にもあがらなかった今年が始まり
色味は一層薄くなるばかり
指先で拭き取りながら描いた文字も
瞬きの次の景色では
ため息で曇ってる
逆さ文字 I LOVE YOU
意味も真逆に映ってしまえば
きっともっと楽なのにね
喜怒哀楽を教えてくれた
存在意義を教えてくれた
独りで生きるための
術だけを教えてくれたんだね
嫌い方も
忘れ方も
学び忘れた僕にとっては
キミの教えさえも
無価値にしてしまいそうで怖いんだ
そうしないように
そうならないためだけに
キミのいる場所に届くほどの名声を
キミのいる場所に届くほどの悪名を
轟かせるよ
響かせるよ
刻み込むよ