呼吸を行う延命処置を
回避できる流血と
回避できない流涙が埋めていった
何かを望んだり
何かを目指したり
その結果すらも実は
見下せて嘲笑える
そんな僕に先送りするかのように
酸素の少ない場でするママゴトが
巻き起こす 至極当然な呼吸困難
幸せを避けて
不幸を当たり前とした僕には
身の丈に合わない
地獄の苦しみなんだって
猿が人間に進化した理想論も
1匹が成し遂げたことじゃないんだって
そろそろ誰もが
気付くべきなんだって
どんな悪役も
どんな脇役も
輝く瞬間があるように
ただ
エンディングにその姿が
見当たらないような
僕らにできることは
ただの咳払いにすぎないんだって
そろそろ誰もが
気づくべきなんだって