蛇篭。今宵も戯言まみれの朧月 揺蕩う水紋に 泳がすは心 逃げられぬ束縛 縛られし呪縛 吊るされし御加護の狂い咲き地獄 魍魎の囁き 飛び交い溢れる 誘いの手 独り善がりの嘘顔に穿つ五月雨 消えぬ間に揺らぐ真に 谺する 心する 胡麻をする 縦縞の彼方 主への契は 万能の猜疑へと 舌を切り無言 永遠とは夢幻 恩根は春の夜に瞬く 文を連ねば見え隠れする 本音は奥のまた遠く