何が正しいのかなんて 解からない 解からないよ
向こう岸が見えているのに
漕いでも漕いでも 届かない感じ
自分から流れ出る血でさえも
汚く思える潔癖症
世界の大半が汚れているから
キミらの痛みさえも流れ込んで
眠れない日々 今日もアレコレ理由を探す
起きれない日々 今日もアレコレ言い訳探す
黙れない意義 今日も独りで自分に語る
やりきれない日々 今日もまた
自らに自ら埋もれてゆく
「助けて」と叫ぶ声は
自業自得の防音装置に掻き消され
誰の耳にも届かない
届くのは見当外れの偽善の右手
「もういいや」と嘆く声だけ器用に伝わる
努力は報われない 我慢は認められない
本音は理解されないままに
届くのは予想通りの憐憫の眼差し
感じない日々 今日もアレコレ汚れを求める
感じすぎる日々 今日もアレコレ仲間を求める
信じない異議 今日も独りで言い聞かせていく
返事の無い日々 今日もまた
自問自答で妥協を固めてく
「助けて」なんてポジティブは
手元に還った時点ですべて飲み込んだ
誰の心にも期待しない
同じ傷跡にラインを引くだけ
「もういいや」と奏でる音だけに音色が宿る
腕と心に刻まれた五線譜に
痛みの音譜を書き並べて
独りで合唱 独りで合掌
慈愛放棄の鎮魂歌