こんなにも時間が埋まらない
こんなにも場所が埋まらない
こんなにも空気が埋まらない
こんなにも心が埋まらない
強がって
強がって
あなたをハナから無かったことにした
笑って
笑って
でも笑えなくて
笑う必要は無いんだと思い知った
「出会わなければよかった」と
そこまで思い切れてしまえば
今のボクはもう少しは救われるのに
鬱陶しくて
懐っこくて
バカで
無邪気で
ウソツキで
もう今は
左手にこもる温もりも
左耳に残るあの声も
ボクを包み込む
空気の一部分になり果てた
左側から崩れていく
左側から壊れていく
あなたをつかもうとする
右腕だけが最後に残って