心の中の場内アナウンスが呼んでいる
『精神年齢5歳ほどの男の子をお預かりしています』
自己表現の下手な僕は
隠れることでしか君に伝えられないから
心の外に場内アナウンスが鳴り響く
『精神年齢5歳ほどの男の子をお預かりしています』
母性愛が下回る君は
甘えることでしか僕を愛せないから
あんまり冷たくしないで
今の僕には逃げ込む場所すらないんだから
「あんまり心配かけないで」
そんな一言で僕の心は救われるのに
ふて腐れて背中越しに眠る今日が
日に日に僕らを遠ざけていっても
かろうじて触れ合える微かな想いが
寂しさ忘れさせてくれはしないのだろう
歩き出しても
見つからない君と答え
大人のフリして振舞う今日に疲れていった
僕は涙の意味すらわからなくなってくる
いったい何が愛なのか?僕にはわからないよ
もうこのまま独りで眠ってしまおうか
やりきれない想いを夢に閉じて
かろうじて歩き出せる最期の力が
諦めという形で僕を急かしていった
すべてに捨てられた迷子の記憶は
遠い世界で報われるのならば
0から歩き始める僕のすべてを
誰か優しく包んでほしいよ