詞2:【 迷子 】 | やまいだれ恨奇廃人形

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桃色断頭台 - ピンクギロチン -


心の中の場内アナウンスが呼んでいる
『精神年齢5歳ほどの男の子をお預かりしています』
自己表現の下手な僕は
隠れることでしか君に伝えられないから



心の外に場内アナウンスが鳴り響く
『精神年齢5歳ほどの男の子をお預かりしています』
母性愛が下回る君は
甘えることでしか僕を愛せないから



あんまり冷たくしないで
今の僕には逃げ込む場所すらないんだから

「あんまり心配かけないで」
そんな一言で僕の心は救われるのに



ふて腐れて背中越しに眠る今日が
日に日に僕らを遠ざけていっても
かろうじて触れ合える微かな想いが
寂しさ忘れさせてくれはしないのだろう



歩き出しても
見つからない君と答え
大人のフリして振舞う今日に疲れていった



僕は涙の意味すらわからなくなってくる
いったい何が愛なのか?僕にはわからないよ



もうこのまま独りで眠ってしまおうか
やりきれない想いを夢に閉じて
かろうじて歩き出せる最期の力が
諦めという形で僕を急かしていった



すべてに捨てられた迷子の記憶は
遠い世界で報われるのならば
0から歩き始める僕のすべてを
誰か優しく包んでほしいよ