帝国ホテルで思う | おばちゃんのおなか

おばちゃんのおなか

行き当たりばったりのおばちゃんの日常です。
とりとめないのが特徴です。
台湾が大好きです。
スノ担です。
No Life No Johnny's ❤️

先日、マリパンと帝国ホテルへランチを食べに行ってきた。

労働組合からの補助が出て、高級ホテルやレストランの
ランチやディナーが気楽に楽しめる。

ディナーとなると、ワインもいいものを飲みたいし
ドレスを新調して靴もバッグも上等なものを
身につけなあかん。
宝石も…と言うてると組合の補助の
何十倍も自己負担せなあかん。
庶民は高級ホテルというだけでこれだけ張り切るのだ。
終いにはお熱を出すかもしれん。

ランチにした。

それでも自分が気分よく過ごすために
少しおめかしをした。
お肌のハリがなくなり、色艶が悪いお年頃だ。
せめて、きれいなお洋服を着てキラキラしたものを身につけ、
ハイヒールを履こう。
早く駅に着きマリパンを待っていると、
おばちゃん世代よりやや上のオシャレをしたお姉さまがたが
何組か待ち合わせしていた。
きれいな格好でお出かけするのはウキウキするよね。

タクシーで乗り付けたいところだが、近すぎてタクシーはいない。
歩いて源八橋を渡り7~8分で到着。
厚い雲が立ち込めるが気にしない。

帝国ホテルができる20年ほど前、
この大川沿いはギンギラギンのラブホ街だった。
今でこそ造幣局の桜の通り抜けを観て、ホテルでランチと
いうと、春一番のオサレ~と羨ましがられるが、
おばちゃんが若い頃は、桜ノ宮と駅名を言うのも恥ずかしかった。
おばちゃんは、桜ノ宮のラブホには来たことがない!
きっぱり。発表はいらん。

{C0B94671-8138-49D1-80D3-3A03C8012592:01}

正々堂々正面から入る。

ラブホは横から入ったほうがいい。

まず、正面玄関などない。



さすが、帝国ホテル大阪、風格がある。

{D95383E0-AEF8-44DB-995A-7CA14D769FB1:01}

ホテルネタとして、この正統派帝国ホテル大阪が出来るより
ずいぶん前から大阪帝国ホテルというビジネスホテルが
道頓堀にある。
玄関先にモアイ像が建っていてなかなか個性的なホテルだ。
大阪人ならだれでも知っているが、オーナーはぼんちの
おっさむちゃーんでえすだ。
だから、「帝国ホテルへランチに行くー」と言うと
気の利いた大阪人なら、「近くてええな、道頓堀まで徒歩10分!」
「なんでやねーん!」と乗りのいい会話になる。
ま、正直面倒くさいけど。


正面玄関から入ってすぐ、ロビーの奥がコーヒーショップ。

{2E24166F-3208-4675-B8DD-BF9A8FCA5306:01}

マリパンが間違えずに桜ノ宮の方を予約してくれた。

一番いいテーブルに案内してくださった。

ずどーんと吹き抜けで、開放的だ。
中央に水の流れる赤銅の柱がそびえ立っている。

おばちゃんは大川とホテルのお庭を背にして座った。

{792713B9-5F2E-47AC-BED3-6D1A03A5468E:01}

落ち着いた雰囲気を壊しては品がないと思い、
あまり写真は撮らなかった


{8AC1806C-1F20-49BA-9BAF-C90D294F14FC:01}

せっかくやしー、白ワインいただくわー。おほほー。

量がたっぷり、しっかりとした厚みのあるお味だった。
はあ、気分がいいざんすー。
昭和の田舎者のおばちゃんは、お上品な方々の
言葉遣いはざんすーだと思っている。そしておほほー。


{D879F6DF-835D-42D9-8B94-AB2401E60E5D:01}

帝国ホテルはローストビーフが名物だ。
その比率の高さゆえか、他のお料理にはあまり
コストがかかっていない。(と思った)
お料理の種類はとても少なく、選ぶのに迷うことはない。
スモークサーモンは小さくて淡白だし、サラダの野菜も平凡。
夫を誘わないで良かった。
いくらローストビーフが美味しくてもこんなに少ない種類では
バイキングとは呼ばん!とぷんぷんするに違いない。

とりあえず一皿めはオードブルを。
シーフードサラダ、ポテトサラダ、野菜のゼリー寄せ、
スモークサーモン

{99D217E4-E1F7-451C-9E17-B5DB8C1619D3:01}

とっても普通、ワインには合う。

マリパンには、ここで食べるべきは、コンソメと
ローストビーフとパンだと勧めた。
時間と手間とお金がかかっているもの、そして本物。
サラダは特にここで食べんでええね。

{01412797-C429-400A-A7E8-643DEA757FEB:01}

久しぶりに本物のコンソメを飲んだ。
雑味のない正統派の村上さんのお味やね。


フルートの演奏が始まった。

決して机の上に乗っているのではなく、テーブルの向こうに

ミニステージがあるのだ。


{BDC68E21-E788-40F0-93B9-44D7AF493D99:01}

いや、悪くないんだけどね、
フルート1本でふるさとを吹かれるとしんみりするねん。
クラシック音楽とかあるやん、ノクターンとかさ。
あまりに暗くて泣きそうになった。

2皿め、スズキのポワレとミートローフとトマトなど。

{CF0E36F3-55CD-494F-B70B-004F9CB1581E:01}

ミートローフも本物、赤ワインのきいたデミグラスソースが
美味しかった。ピラフも本物だ。
写真を取り忘れたが、クルミのバゲットとシンプルなバゲットを
2枚、発酵バターをたっぷりつけて食べた。


振り向くと緑の敷地の向こうに大川が見えて、

とても気持ちいい。


{9C95060B-9607-482B-94C0-9B9F375D0C73:01}


いつもと違う雰囲気のオサレランチをゆっくり楽しみながら
周りを見渡した。
おじいちゃん7人組のひとりが、ローストビーフをスライスして
いる前で

{D0C08C78-822F-4DD6-839D-71B4518E21EF:01}


「もうこれでお肉終わりでっか?」

「いえ、無くなったらまた次を持って参ります。」

「そうでっか~、ほな多めにもろとくわ~。」

「一皿に2枚ずつ乗せていますが、何回でもおかわり

なさってください。」

「そうでっか~、おたく、上手に切りはりまんなあ。」

と、べたべたな会話をしていた。

じいさんは何故か右手にお箸を持っていた。


おばちゃんは、そのお箸でお料理さわらんといてなあと思った。

おばちゃんもローストビーフをいただきます。


{6B4317F9-3462-4D73-836F-9737684C617F:01}


柔らかくてしっとりとして美味しいお肉だわ。
できればもう少し火が通ってたほうが好き。


マリパンはほぼおばちゃんの2倍食べた。

パン5種類制覇したと満足げだった。

そして気持ちに余裕があるせいか、お料理を取りに行って

「変なバカップルが、レストランの責任者みたいな人に

謝らせていました。」と言った。

バカップルの席は入口近くで

壁にくっついた小さなテーブルだった。

お皿を何枚も置けそうになかった。


おばちゃんたちが来てすぐにバカップルがやって来た。

男性は汚れたTシャツに職人さんのニッカボッカを履き

野球帽に汚れたスニーカー。

女性は足首までのスウェット生地のスカート、普通は

お風呂上りに着る感じのお洋服。

人は見かけで判断してはいけないという人がいるが、

自分がこれから行く場所に相応しいかそうでないか

考えるのが常識ある大人だと思う。

なんでこんな恰好の人たちを入れたのか疑問だった。

お金を払っているから客なんだ、格好は自由だと

バカップルは思っているだろう。

そうではない。自由にも限度はある。

だから、そういう席にしか案内されないんだ。

席に着くや否や、何故コーヒーは無いのかと大声で聞き、

お席までお持ちしますとの答えに、最初に言ってくれと

どうでもいいやりとりをしていた。

おばちゃんたちが席に着いた時にはきちんと

食後のお飲み物はオーダーなさってくださいと

説明してくださった。ちゃんと聞いてないんやね。


マリパンが、「ワタシ、あの席に案内されたら絶対帰りますよ。」

と言った。

ホテル側も、ここしか席がないんですと言って帰って欲しくて

案内したのではないだろうかとおばちゃんが言うと納得していた。

だから、普通の感覚で、バカップルに謝っているのではなく

バカップルが理不尽な言いがかりを付けて謝らせていると

見えるんだよね。

こういう場で騒ぐのは本当にバカ。

同じお金を払っても決してお客さんは平等ではない。

きちんとしている方が絶対にいい席に案内される。

お行儀の悪い子どもがいるグループは、一番隅の

隣に誰もいない席だ。当たり前だ。


デザートを食べよう。自分で絞るバニラアイス!

{2C045631-9541-4875-88FE-52E49302C26E:01}

ウエハースが香ばしくて美味しい。


小さなケーキ3種。

{E8098DED-62E9-422B-AF3D-1470C199EA01:01}


突然、お隣の席の中高年ご夫婦のところに
しみじみフルート奏者とレストランのスタッフが来た。
ショートケーキとマカロンとバースデープレートが
乗ったお皿をプレゼントし、じみじみとバースデーソングが
演奏された。
おばちゃんたちはすぐお隣だったので、共に緊張し、
そして拍手した。
アロハシャツを着、短パンスニーカーの常夏ファッションの
おじさんのお誕生日だったようだ。
そういえば、おばちゃんくらいの年齢の奥様がやたらと
旦那様にお皿を抱えさせて写真を撮ってはったわ。


バイキングでアニバーサリーというのも珍しく、

じみじみフルート演奏のときにはゲラ子のマリパンは

笑いをこらえるのに必死だった。


おばちゃんは、「確かに異質な雰囲気だけど、

おのご夫婦は愛がいっぱいでええやん。」と言った。

おばちゃん夫婦にも愛はいっぱいだが、あの場所では

恥ずかしすぎる。

お家でええわ。


{D8D1DE75-73C6-4A1D-A789-3BC47F26AF57:01}

美味しいコーヒーをおかわりし、ごちそうさまでした。

今日も面白かったな。
あんなにけったいなお客さんが次々とやってくるのは
帝国ホテルでもここと道頓堀のホテルだけやね。
ざっくばらんにもほどがあるね。
東京弁のローストビーフをスライスしていたコックさんも
「大阪恐るべし!」と思いながら働いているはずやわ。
きっと思っているに違いない。
そんな話をしながらまた源八橋を歩き駅まで戻った。

{264B7199-56F4-4FBD-9CA7-C8BAFB982584:01}

お土産にいただいたクッキーはとても上等で
さすが帝国ホテルだと思った。


グラスワイン1杯1400円、
さすがだ。
帝国ホテル大阪はそういうのを気にしない人が行くのだ。
帰り際のショップで「パン1個300円ですよー!
ワタシ5個食べましたー!!」と
自慢げだったマリパン。

さすがだ。