どこかで雨の降る音が聞こえた気がした
ゆらゆらと彷徨う意識の中で
誰かがそっと手をのばした
頭の中で反響したその音は一体何だったんだろう
真っ暗で寒い夜
たまに何かがとても怖くなる
窓の外を見ていたら
なぜかそんな気がした
どこかで雨の降る音が聞こえた気がした
ゆらゆらと彷徨う意識の中で
誰かがそっと手をのばした
頭の中で反響したその音は一体何だったんだろう
真っ暗で寒い夜
たまに何かがとても怖くなる
窓の外を見ていたら
なぜかそんな気がした
大ちゃんに貸したままの漫画
今日、精神科へいったついでによった手芸屋の
下の階のTSUTAYAでみつけた
もうあわない
そういっていたなぁと、手にとって
とりあえず二冊貸したうちの一冊を買いなおした
もう逢うことなどないと思っていたから
大介がそう願っていたから
漫画の一冊や二冊、あげてしまえばいい
そう思ったから
なのに、あなたは今日
切ないのをこらえて、平気なふりしておくったメール
「そういえば貸しっぱなしの漫画 もうあげるね」
すぐに返事をしてきた
「忘れてた!!
今度あったときに返すから!
絶対!」
あなたにまたあえるんだね
うれしかった
本当にならなくてもいい
漫画なんてどうだっていい
あなたに、またあえるのかもしれないんだね
私はそのメールをみていて、
ちょっとだけ微笑んだ
あなたに見せたかった黒のワンピース
みせられる日がいつかくるのかもしれない
そう思えただけで 胸の中に灯がともったようだった
またあえると しんじていいんだね
あいたいとおもってくれていると思うのは贅沢だろうけど
また、あえるかもしれないと思うくらいなら
赦してくれるかな
とりあえず、買いなおしてしまった一冊は手元において
もう一冊は、あなたを信じて買わずにおこう
あなたが漫画を返してくれても
買い直した漫画は売らないで そっととっておこう
こんどあったら きっとあなたはなくだろうけど
わたしはうれしくて うれしくて なくかもしれない
その涙があったかいものであればいいなぁ
精神科の先生のいったことははずれた
一ヶ月やそこらで
よくなるだろうと先生はいった
だけどそんな軽いものじゃありませんと
心の中で、10月のはじめ私は心の中でつぶやいた
その言葉に比例するかのように
増え続ける薬
トレドミンの量が二倍になった
副作用も増えるだろう
今でさえ 目眩や時折頭痛に悩まされるのに
もう一段階強い薬にしてもらうのはやめた
普通の女子高生が飲まないものを
私は飲んでいる
町中を当てもなく歩き回った
当然、制服の高校生はいなくて
大学生や、スーツ姿の人たちが忙しそうに働く
その中で私は、高校生で本当は緑の制服をきているはず
三学期からは この町中に
私がいなければいいな
そんなことを少しだけ 処方箋をみながらおもった