精神科の先生のいったことははずれた
一ヶ月やそこらで
よくなるだろうと先生はいった
だけどそんな軽いものじゃありませんと
心の中で、10月のはじめ私は心の中でつぶやいた
その言葉に比例するかのように
増え続ける薬
トレドミンの量が二倍になった
副作用も増えるだろう
今でさえ 目眩や時折頭痛に悩まされるのに
もう一段階強い薬にしてもらうのはやめた
普通の女子高生が飲まないものを
私は飲んでいる
町中を当てもなく歩き回った
当然、制服の高校生はいなくて
大学生や、スーツ姿の人たちが忙しそうに働く
その中で私は、高校生で本当は緑の制服をきているはず
三学期からは この町中に
私がいなければいいな
そんなことを少しだけ 処方箋をみながらおもった