この腕はひっかき傷でいっぱいで

この心は裂けた傷でいっぱいで


自分でも目をそらしたくなるくらい


醜くて 汚れてて 美しさの欠片もない



真っ直ぐで素直だといわれるけれど

いうことをただ従順にきいているだけ


元気だといわれるけれど

それはあなた達にいわれる通りにしているだけ




本当の私はどこにいる?

甘えたくて仕方がない私はどこにいる?


わからない わからない わからない


わからなくて どうしようもなくて

ただ情けなくて のどが熱くて仕方がない




疲れたから寝てしまおう

だけど薬がないと眠れない


頑張って学校にいったよ

普通のことだ


行けてない方が変なんだ




うろうろする 右も左もわからない

上も下も何もない どこにも何もない

頼れる腕も見つからない


本当に帰りたい場所もわからない




私の家はどこ?





時を戻して ずっとずっと戻して

もうこれ以上進めないで

何度再生してもすり切れないビデオテープ


いくら飲み干してもなくならない水


歩いても歩いても終わりのない出口






やっぱり

学校は 怖い


疲れた


疲れただけ







電車に揺られて 流れる風景に身を任せて

私は今日 一昨日いった学校へ

私が本来いるべき場所へ


たったの二十分 それだけのために行った

その二十分は私にとっては大きなもので

みんなが普通に過ごせているところへ行くことは

私にとっては大きすぎることで


とても一日中はいられない場所



みんなと一緒に授業を受けていても

なにもわからないことがわかっている場所へいくのは怖かった


ただ一人 わからない文字の羅列に

呆然と刻まれるチョークに

そして みんなよりも綺麗な教科書を見つめるのが怖くて



私はわざと電車を乗り過ごして

それはとても 無意識だったけれど

わざと降りる駅をずらして


体育の時間に行ったんだ





私にとって まだそれが精一杯


本当は今日 あの温かい目がなかったら

学校へなんて いこうとおもわなかったんだ



ダイナマイトであの学校を

だれか潰してくれればいいなんて

そんな夢を見ながら

流れる景色に 自然と涙が頬をつたっておちた


朝の電車の中


まだ久しぶりで着慣れない制服に包まれて

一昨日のように 朝靄で何も見えなかったら

そうしたら きっとまた飛び出していけるのに と

胸が痛かった






枝に花が咲くように

冬から春になるように

ただ時が流れていました


いつしか 泉の水も枯れ果てて

私は 桜の根本で一人になりました


命あるものすべてがそう巡るように


それは決まっていることでした