旧国鉄の高千穂線を受け継ぎ、宮崎県でかつて鉄道路線を運行していた高千穂鉄道。
2005年に豪雨被害を受け、復旧もままならないままに2008年に廃線の憂き目に遭いました。
そんな高千穂鉄道ですが、一部の駅施設や線路に関しては撤去されず残存している他(以前、当ブログでも旧曽木駅舎の現状を紹介いたしました。)、中には観光資源として活用の行われている駅も存在します。
かつて終点であった高千穂駅も、その様な観光地として活用されている駅の一つです。
高千穂駅の面構え。
現役時代そのままに保存されています。
当地では廃線跡を走行するスーパーカートの運行や保存活動を行っている「高千穂あまてらす鉄道」が存在し、この駅舎はその本社を兼ねています。

窓口で100円払うと駅構内を見学出来ます。
駅構内は現役時代ほぼそのままに、美しい状態で保存されています。


車庫の中に入ることが出来ます。TR-100形および200形が保存されています。こちらの車両を利用した運転体験も行っているようです。余談ですがTR-200形のうち1両は四国の阿佐海岸鉄道に譲渡され、今なお現役です。
TR-100形に関しては車内を見学出来ます。筆者は現役時代に乗ったことがありますので懐かしい限り。



タブレット閉塞機や電話機なども展示されています。

こちらが目玉の「グランドスーパーカート」。大人1300円で乗車出来、旧天岩戸駅を通って高千穂橋梁までの区間を往復するようです。今回私は乗車しませんでしたが、外国人観光客などを中心に賑わいを見せていました。
高千穂鉄道が廃止されてから早10年以上が経つ中、高千穂駅は現役当時のような雰囲気を残しています。皆様も機会がありましたら訪れてみてはいかがでしょうか。