久しぶりのブログ更新です。果たして待っている人が居るかどうかは微妙ですが(汗)

11月25日に東急7700系のラストランがありました。東急7700系は日本初のオールステンレスカーである7000系を更新改造したもので、7000系時代から通算して56年に渡って東急線上で活躍していましたが、遂にその歴史にピリオドが打たれる事となりました。私個人、多摩川線や池上線で幼い頃から随分とお世話になった車両ですので、学校帰りに最後の見送りをしてきました。
最後まで残ったのは7901F。7901(7045)-7801(7114)-7701(7064)という編成(カッコ内は7000系時代の車番)で、7901は7000系時代に田園都市線開業記念祝賀列車に使用された車両、7701は7000系ラストナンバーであったものが7700系化に伴ってトップナンバーへ奇跡の(?)改番をした車両と、なかなかネタに富んだ編成構成でした。ラストラン列車は抽選制の貸切列車で乗車は出来ず、私は撮影のみ行いました。
まずは沼部駅でのカット。
方向幕と運番幕が復元され、目蒲線・大井町時代を思わせるスタイルに。大井町線の快速種別板を彷彿とさせる丸型のさよならヘッドマークもNice です。
こちらは後追い。なんとビックリ、7000系時代の太帯塗装が復元されていました!雑誌などでしか見る機会の無かった塗装が目の前に。東急サン、粋な計らい(笑)
こちらは一転して池上線内でのカット。久が原〜御嶽山間で撮影。幕が黒色のものになっており、またヘッドマークが付け替えられていました。列車接近直前まで撮影場所が決まらず、慌てましたがなんとか記録できました。

今回のラストラン、危険撮影で列車が非常停止する騒ぎこそあったものの、近年の定番となってしまった罵声大会や目立った迷惑行為は見受けられず、非常に荒れる傾向にある近年のラストランを考えると比較的平和な見送りであったと個人的には感じます。

おまけとして、ラストラン以前に撮影していた7700系の写真をいくつかどうぞ。

ターミナル駅・蒲田駅に到着した7903F。7903Fは編成中全車が1963年製造で、引退までは7700系内、また東急の車両で最古参編成となっていました。前期車特有の銀色ライトケースが美しいですね。

蒲田駅で並ぶ7903Fと7901F。蒲田駅での7700系同士の並びは2014年くらいまではざらに見られ、2018年度初頭時点でも5編成残存していたためラッシュ時などにはそこまで珍しくない光景でした。夏を過ぎたあたりから一気に退役が進み、今では懐かしの光景に。

(池上線旗の台〜戸越銀座間で撮影)
(池上線久が原駅で撮影)
(多摩川線多摩川駅で撮影)
7905・06Fは特に目立った特徴の無いオーディナリーな編成と云った感じでしたが、それでも細かいところを見てみるとボルトや改造跡、車内の仕様などに細かい差があり、観察が楽しいものでした。




7912Fは貫通扉を黒く塗ったいわゆる「歌舞伎」塗装を東急で最後まで残した車両でした。この塗装の車両は数が少なく、まだまだ7700系が沢山いた頃から「来たらアタリ」の車両でした。写真は養老鉄道への譲渡に向け、恩田駅で出発を待つ運用離脱後の姿。同じ塗装の車両では7914Fが末期まで残っていましたがあまり撮影機会に恵まれず、まともな写真がありませんでしたので割愛します。

7000系時代から通算して50数年間の永きに渡って東急線で活躍した7700系。劣化しないステンレス車体のお陰もあってか一部中間車を除いた全編成が岐阜県の養老鉄道へ譲渡される事になりました。これからも譲渡先での新しい人生(車生?)に期待したいですね。

それでは。