広島県腫瘍登録報告書に基づく、1973~2007年にかけての精巣腫瘍の腫瘍組織型割合を記す。
組織型別登録数 (n=910)
悪性腫瘍852例 (93.6 %)、良性腫瘍51例 (5.6 %)、性状不詳7例 (0.7 %) だった。
● セミノーマ |
493 (54.2 %) |
● 混合性胚細胞腫瘍 |
88 (9.7 %) |
● 奇形腫 |
82 (9.0 %) |
● 悪性リンパ腫 |
73 (8.0 %) |
● 胎児性癌 |
68 (7.5 %) |
◯ 奇形腫 1) |
37 (4.1 %) |
● 卵黄嚢腫瘍 |
32 (3.5 %) |
● 絨毛癌 |
10 (1.1 %) |
◯ 平滑筋腫 |
6 (0.7 %) |
● 肉腫 |
5 (0.5 %) |
◯ ライディッヒ細胞腫 2) |
5 (0.5 %) |
◯ セルトリ細胞腫 3) |
4 (0.4 %) |
◯ 腺腫様腫瘍 |
4 (0.4 %) |
● 新生物 |
1 (0.1 %) |
◯ 血管腫 |
1 (0.1 %) |
◯ リンパ管腫, NOS |
1 (0.1 %) |
◯:良性または性状不詳、●:悪性
1) 1例が性状不詳、2) 2例が性状不詳、3) 4例とも性状不詳
広島県腫瘍登録委員会. グラフで見る1973~2007年の精巣腫瘍. 広島県腫瘍登録報告書 (No.36), p28–49. より引用
精巣腫瘍の年齢階級別登録数
年齢階級別登録数 (悪性) |
|
年齢階級別登録数 (良性) |
広島県腫瘍登録委員会. グラフで見る1973~2007年の精巣腫瘍. 広島県腫瘍登録報告書 (No.36), p28–49. より改変引用
良性腫瘍51例のうち、停留精巣は3例 (5.9%)、下降精巣は1例 (2.0%) だった。
悪性腫瘍852例のうち、停留精巣は25例 (2.9%)、下降精巣10例 (1.2%) だった。
広島県腫瘍登録委員会. グラフで見る1973~2007年の精巣腫瘍. 広島県腫瘍登録報告書 (No.36), p28–49.
調べると日本泌尿器科学会が行った精巣腫瘍登録の結果もあった。
こちらは悪性のみに限られてるが、引用しておく。
日本泌尿器科学会が行った精巣腫瘍登録の結果。
2005年と2008年に新規に診断された、リンパ腫を除く1157例の精巣癌が登録された。
このうち、いわゆる胚細胞腫瘍でない18例 (Primitive neuroectodermal tumor (PNET)、悪性中皮腫、腺腫様腫瘍、横紋筋肉腫、平滑筋腫/平滑筋肉腫、カルチノイド、性索間質性腫瘍、精巣網腺癌、類皮嚢腫) や性腺外胚細胞腫瘍の18例を除いた、1121例が分析された。
組織 (n=1107)
セミノーマ |
702 (63.4 %) |
|
非セミノーマ |
胎児性癌 |
47 (4.2 %) |
(n=415, 37.5 %) |
奇形腫 |
23 (2.1 %) |
|
卵黄嚢腫瘍 |
15 (1.4 %) |
|
絨毛癌 |
9 (0.8 %) |
|
純型の他の組織型 |
2 (0.2 %) |
|
混合型 |
309 (27.9 %) |