高咲侑は他校のスケールアイドルもチェックしていて、遥のことを知っていた
東雲学院のスクールアイドル部は都内でも有名らしい
しかも、
近江遥はその東雲学院で
期待の1年生現るとネットでも話題になっていたとのこと
天王寺璃奈
『よろしく。璃奈ちゃんモード、にっこりん!』
『お姉ちゃんも皆さんも楽しそうでした。それぞれの個性に合った練習もあって、素敵な同好会ですね』
と、そのとき、
唐突に眠る彼方
同好会ではいつもの光景で、
メンバーが枕やブランケットをすぐに与えてあげるのだが、
頻繁に寝ることを知らなかったらしい
遥は忙しい彼方を心配して見学に来たことを告げる
彼方は忙しいという自覚はなく、
あまり寝てないのも楽しいからだと言うが
近江遥
『今日のお姉ちゃんは、疲れなんて感じさせないくらい元気で楽しそうで、すごく嬉しかった!いつも私を優先してくれたお姉ちゃんが、やっとやりたいことに出会えたんだって』
『今のお姉ちゃんには、同好会がとても大事な場所だって、よくわかったの。だから私、決めたよ』
『ぅん?なにを?』
『彼方ちゃんが寝ちゃったせいで、遥ちゃんのこと心配させちゃったの?大丈夫だよ』
近江遥
『全然大丈夫じゃないよ!お姉ちゃんはお母さんが忙しいからって、おうちのこと全部して、家計を助けたいからって、アルバイト掛け持ちして、奨学金もらってるからって、勉強も頑張って!その上スクールアイドルもなんて、誰だって倒れちゃうよ!』
返す言葉がない彼方
『はぁ……遥ちゃん……』
彼方は夜、遥と話そうとしたが、
遥はその話題はもうやめようと言う
お姉ちゃんと喧嘩したくてスクールアイドルをやめるわけじゃないからと
そして、
近江遥
『今度のライブ、絶対きてね!』
それで、
何も言えなくなったと言う彼方
そして、
遥がやめるくらいなら、
自分がやめると言おうとする彼方
『それはダメ!』
『かなたちゃん。それは本当に、かなたちゃんが望んでいることなの?』
近江彼方
『違う。彼方ちゃんの望みは。ずっと探してた夢は。ここにある。同好会が再開してから、ずっと楽しかったんだ。やりたいことがどんどん増えていって。それを一緒に目指す仲間がいるのが、すごく幸せで。みんなとの同好会は、彼方ちゃんに取ってもう、大事な、失いたくない場所なんだよ』
近江彼方
『でも、遥ちゃんの幸せも守りたいの。そんなの、わがままだよね』
朝香果林
『そうかしら?それってわがままじゃなくて、自分に正直って言うんじゃない?』
エマ・ヴェルデ
『うん!自分に嘘ついてるより、ずっといいと思うよ!』
『だって、2人とも言ってること一緒だよ』
『そうですね。お2人とも全部自分1人で解決しようとしています』
『でも遥ちゃんは、彼方ちゃんが守らないと』
『彼方さん、遥ちゃんはもう、守ってもらうだけの人じゃないと思う。だってそうじゃなきゃ、お姉さんのことを助けたいって、あんなに真剣にならないよ』
『なんとなく、分かったような気がする』
『遥ちゃんにちゃんと伝えなきゃ!』
『お姉ちゃんは一緒じゃないんですか?今日はどうしても見てほしいんです、だって』
『これからはうちのこといっぱい手伝ってね。お互い助け合って、スクールアイドル続けていこ。2人で夢を叶えようよ』
『お姉ちゃんはそれでいいの?アルバイトしながらスクールアイドルって、やっぱり大変だよ』
『平気平気!だって、遥ちゃんがスクールアイドルをするのも、彼方ちゃんの夢なんだもん!』
『それ彼方ちゃんが食べる〜』