新型コロナウイルス罹患者が北海道で多いのはどうしてだろう | チラ裏ちらちら

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チラシの裏にでも書いて置きたい内容なんだが
新聞イラネなのでチラシが無い・・・コマッタナー(棒読み

 みなさんニュースでお分かりと思いますが、北海道は新型コロナウイルス(COVID-19)患者が他都府県より多いですね。

中国人観光客が多いのはもちろん、気温が低い、機密性の高い住居、検査数が違う疑惑など色々な理由が挙げられています。

しかし一番の理由は田舎ならではの特性なんじゃないかと思っています。

 

 私が住んでいる釧路は釧路総合振興局の中核都市で人口約17万人。

お隣の根室振興局の中核都市である根室市の人口は2.7万人。次点の中標津町が2.4万人です。

振興局全体では釧路地方が約23万人。根室地方が約7.5万人となっております。

 

面積を見てみましょう。

釧路総合振興局の面積は約6000㎢、根室振興局は約8500㎢となっております。

両振興局を合わせると約14500㎢と広大な広さになり、そこに約30万人が暮らしているという事になります。

なぜ両振興局を合算したのかは後程説明いたしますが、この広さは東京都2188㎢の約6.5倍。

人口は東京都930万人に対し1/30の30万人です。

人口密集率は圧倒的に低いのですが、北海道全体では東京都の倍の罹患者数になっています。

 

「なぜ北海道に感染者が多いのだろう」

 

これは先程説明した釧路根室地方の面積と人口、そして地域性から紐解ける気がします。

 

 

 現在の釧路市。

人口は減り、基幹産業であり日本一の水揚げを誇っていた漁業は衰退が続き、石炭に至ってはほぼ壊滅。

メインストリートであった駅前北大通はすっかり寂れてしまいました。

そんな釧路市にも、北海道1号店のイオン昭和SCとマイカルから受け継いだイオン釧路SCの2つのショッピングモールがあります。

17万規模に2つもと思う方もいらっしゃるかと思いますが、釧路根室地方の商圏は凄まじく広く釧路市近郊以外の町からも釧路市へ買い物に来られます。

ですので釧路根室地方約30万人が商圏となります。

逆に言うと両地方の釧路近郊以外の方が「ガシッとした買い物」をしようとすると釧路市に出てくるしかないのです。

先程、両振興局を合算した理由はこのような事情があるからです。

更に言うと、釧路市民ですら”気軽に”ウインドウショッピングをしようとなると上記2店舗くらいしかありません。(細かく言えば他にもいろいろな店はありますが・・・。)

つまり釧路根室地方の人達がわずか2か所のモールに集中しやすい構造になっているのです。

実際、平日に行くといつも空いていても休日に行くと必ず大混雑ですからね。

 

 これは釧路根室地方に限らず、北海道なら他の地方でも起きていると思います。

地方単位での一極集中とでも言いましょうか、当然他府県でも似たような状況になっていると思います。

太平洋ベルト地帯では比較的大きな都市が点在していますので買い物客は分散されているでしょうが、地方はどうしてもこういった構造になってしまいます。

なので一番最初に記述した色々な要因+地域構造により、北海道で感染が広まっているのではないかなと私は思っております。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大阻止を政府は掲げていますが、一極集中構造ばかりは早急に改善することは出来ませんから、政府に頼らず各自治体、個人でしっかりと感染対策を取る以外、感染拡大は防げないのではないでしょうか。