関東では遅い梅雨入りだったのにもう梅雨明けとか....
雨量はどうだったのでしょうかね?
うっとうしいですがやはり梅雨は梅雨らしくしとしと降ってそれなりの雨量がないと夏野菜が心配です。
夏場になると女子はサンダルやバレータイプのパンプスが多くなりますね
バレータイプは開口部も大きく暑苦しくなく夏場には最適かもしれません。
沢山お預かりする中で今日はレディスシューズの修理をいくつかご案内します。
去年履いていたサンダルやお気に入りのデザインの物とか引っ張り出したらつま先が痛んでいたり中敷きが剥げていたりとかよくあるようです
シーズン中は気づきにくいつま先の痛みもよく見ると可愛そうな状態になっていたりすることがよくあります。
買うときには本革とか牛革とかの表示を見てから購入されても製品は全てが革製とは限りません。
上物は革でも中敷きやインナーなど合皮を使っている製品が多いのが婦人靴です。
それはコストもありますが全部革だと重く分厚くなっちゃうからもあります。
革は薄く加工しても0.5ミリが限界です。
対する合皮は更に薄くでき、色移りもしないので多用されます。
画像のようにつま先部分などや内張、中敷きは定番です。
今回は合皮を剥がすと中の芯材を痛めるので剥がさず段差だけ補修してから革で巻きました
甲もソールも一回外し、革を巻いて組み上げています。
結構面倒な修理ですが綺麗に仕上がるとお渡しするときのお客さんの笑顔が見えるようで満足な修理です。
続いて靴底の補強です。
ボーナスで買ったのか今次期は新品の靴の底補強もお預かりします。
レザーソールはラバーに比べて軽いし反り返しもいいので人気ですが耐久性が低いのが難点です。
また、雨の日もダメですね 水を含むとツルツル滑ります。
そこで裏張り=ハーフソールの修理です。
修理ってより補強ですね。 こうしておけば長持ちするし滑りにくくなります。
ソールが減ってからより新品時に補強されるのがオススメです。
これでハーフソールが減ってきたらそこだけ交換することで本体も痛まず長く履けます。
一般のショップでは磨り減ったソールにそのままハーフソールを貼っちゃう修理もよく見受けます。あとは黒しか在庫がないとか分厚いソールしかないとか....
レディスシューズには薄めのハーフソールです。せっかくスリムに仕上げているのに分厚いハーフソールじゃみっともないです。
貼ったかわからない薄さですが世界的に有名なソールメーカーのビブラムソールを使いますので耐久性抜群です。
また、ショップによってはソールの縁を斜めにして仕上げる所もあります。斜めにすると本体に傷を付けにくく多少デコボコに貼っても目立ちにくいんです。真っ直ぐ貼ると技量の差がでてしまうので逃げで斜めにするようですが後日縁から剥げてきます。
縁はほぼゼロになりますから耐久性が悪くなって当然です。
特にレザーソールに貼る場合、表面を薄くバフかけしてから接着しますがレザーは接着剤を吸い込むのでベースコートを塗布してから2回接着剤を塗布するのが基本です。もちろん当店では熱活性する接着剤を使いますので時間はかかります。
お買い物している合間に仕上げる、待っている間に仕上げるって修理ではしっかり接着されるわけないんですよね。
クイック修理専門店では接着剤が早く乾く専用のものを使うので早いんですがそれは揮発成分が多いから早く乾くだけで強度は二の次の修理なんです。
大切な靴ですので焦らずしっかり修理するショップを選ぶことも靴を長持ちさせるポイントの一つです