先日ご案内したとても赤っぽい#875のオールソール交換です。
半円犬タグのモデルですので1990年~1996年あたりのモデルですがタンに刻印のある型なので犬タグ終盤のようですね。
なのでざっと30年前のブーツです。
レッドウイングは確かに単価はそこそこお高いですが仮に50000円だとしても月割りにしたら138円!!
毎日履く訳ではないので一概には言えませんが30年使って50000円なら決して高いとは思えませんですね。
そしてカスタムソールです。
ソールは定番のビブラムソール#100ですがハニーカラーです。
通常の#875ですと黒をチョイスされる方が多いですが今回はハニー。ベージュですね。
ハニーって蜂蜜が直訳ですが愛する人とかすばらしい物なんて解釈もあるそうです。
日本語の単語が沢山有りすぎるのか英語の単語が少なすぎるのかわかりませんが言葉って難しいけど面白いなって思います。
この個体にはとても良くマッチしていると思いませんか?
いつも通りソールとトップヒールの間に1枚レザーを積んで高さを合わせています。
先日もヒールをメチャメチャ積んでエンジニアブーツのようにしている物をお預かりしましたが見た目は兎も角前のめりになって歩きにくいと思います。
レザーを3段も積んだらバンプの下に1㎝以上隙間が出来て下駄を履いているような歩き方になると思います。
ワークブーツなので歩きにくくしてしまったら本来のブーツの意味がなくなりますから。
納品前にブーツのお手入れをします。
あちこち色欠けが有りましたのでクリームで補修しながら磨き込みます。
マスキングしてから磨いていかないとメリハリがなくなりますので面倒ですがしっかりマスキングします。
モカシンの糸もマスキングしますが最初からかなり汚れていたのでイマイチでしたがクリーニングしたブーツなどははっきりクッキリして見栄えも良くなります。
モカシンの糸に貼っているマスキングテープは市販品でありますのでブーツのお手入れをする際は是非マスキングテープのご使用をお勧めします。
磨いたらハトメ金具のお掃除もやりましょう。クリームがのったままですとくすんで綺麗に見えません。
アルコール系やエタノール系のものを綿棒につけると綺麗にとれます。
コロナのお陰でそういったクリーナーが簡単に手に入るので良いです。
間違ってラッカーシンナーやアセトン(除光液)は禁物です。
お手入れにクリームやブラシはみなさんお持ちでしょうがマスキングテープと綿棒も一緒にしていて頂くといいですね。
アルコール系のクリーナーはシューレースも汚れを取れますので1本あると重宝します。