最近、言葉の節々に「あれ」「それ」・・・という言葉が増えてきました。カタカナ言葉に弱かったり、人名が覚えられなかったり。あぁ、若くないのかなと思ってしまいます。。
団塊の世代に近い両親の会話を聞いていると、「誰だっけ?」「あれやん、あれ」「ここに来て何しようとしたのかな」・・・と人名や名称が出てこなくなったりしつつあるようです。
さて、記憶には簡単に言うと、その場だけ覚えればいい短期記憶と、長期的に覚える必要がある長期記憶があります。こうした記憶の種類によって、加齢の影響を受けることがあります。
細かい記憶の種類は次の通りです。
・短期記憶
数秒から数分の間覚えておく記憶
・・・加齢の影響はほとんどありません。
・ワーキングメモリ
短い時間、あることを記憶にとどめておくと
同時に認知的な作業を頭の中で行う記憶
(5・4・3・2という数を4個聞いた場合に
2・3・4・5と逆の順に答える)
・・・加齢の影響が顕著に見られます
・エピソード記憶
ある特定の時間と場所での個人に
まつわる出来事の記憶
(ご飯に何を食べたか、昨日どこへ行ったか)
・・・成人期の早い段階から徐々に衰退
・意味記憶
誰もが知っている知識に関する記憶
(信号は赤・黄・青、日本の首都は東京)
・・・加齢の影響はほとんどありません。
・手続記憶
学習された運動技術の記憶
(自転車の運転、スポーツ)
・・・加齢の影響がなく、維持されます。
・展望的記憶
将来に関する記憶
(人と会う約束の時間・場所、薬を飲む時間)
・・・加齢の影響は確定的ではありません
(若い世代より高齢者の方が優れていることも)
高齢者の記憶はすべてが低下するわけではありません。新しい家電機器や横文字といったものは、意味づけのイメージがつかずに覚えにくいのですが、既によく知っていることとうまく結びつけると記憶しやすくなります。メモなどの補助を使用することでも記憶しやすくなります。
記憶することが楽しくなる、例えば、中高年の女性が韓国ドラマを字幕なしで理解したい、韓国へ行って会話をしたい、といった関心をもつ理由から韓国語をマスターする人も多いようです。
楽しく記憶する、人と会うことで記憶を作る、料理を手順に沿って楽しく作る、などといったことが脳に刺激を与えるのですね。

