甲州二朱金 | 収集日和

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庶民派()コレクターの収集品紹介

 

 
 
 
新甲州金 貳朱 背重
日本 1721~1724
 
先日紹介した甲州一分金と同シリーズの二朱金です。一分に比べ厚さや形はそのまま直径だけを縮小した感じの作りになっています。重量は半匁の1.88グラム。
 
二朱は一分や一朱に比べ少し少ないようで、カタログ価格も他二種類にくらべやや高めに書かれています。
 
甲州金は表→裏の順に極印が打たれ、また各極印はこのサイズのコインとしては非常に深く打たれるため裏極印がある箇所の表側はほぼ必ずといってよいくらい図案が潰れています。
新甲州金の背文字がある品で表側の桐、松木、額面の極印が全て綺麗に入っている未鑑定品がありましたらとりあえず偽物を疑うべきだと思います。
 
この品、去年のCCFオークションの収穫になります。郵便入札で指し値も弱気だったのですが
なんとフロアオークション当日が致命的な天候不良に見舞われ、極端な安値落札が続出したオークションとなりました。さして珍品でもなく数も出ていた甲州金は特に影響を受けたようで、これも安いと考えていた指し値の一万円も下で落札通知が来てびっくりしました。
一分金なんかはもっと安く、確か六万切るようなものもあったと思います。資金があればもう一個くらい無理にでも入札したかったですね…
 
正直落ちると思っていなかったので資金補填にてんやわんやしたのはまあ、また別の話です…
 
古金銀を触っている方は写真だけでも判るかもしれませんが、前回の一分が軽い洗いか磨き跡が見られる品なのに対し、こちらの品は未洗いの江戸金貨特有の鈍い輝きが見られる好状態の品です。手持ちの古金銀の中でも状態の良い部類の品なので大事にしたいところですね。