帝政ロシア 5コペイカ銀貨
1758 エリザヴェータ
エリザヴェータ期晩期に発行されたシリーズの一枚。鷲は鷲でも双頭の鷲ではなく、雲の上に鎮座する鷲という他の時期には見られない図案を使っています。
銘文などを除くと裏表の構図がほぼ同じという珍しいタイプのコインです。
真ん中のモノグラムがエリザヴェータよりエカテリーナ二世のものに見えますが年号は間違いなくエリザヴェータなんですよね…双頭の鷲を使っていないのと併せて何か政治的な意図でもあったんでしょうか。
こちらは同時期の5コペイカ銅貨。
ロシアのコインでは割とよくある事なんですが、この時期同額面の大型銅貨と小型銀貨が平行して製造されています。どちらも需要があったんでしょうかね。
デザイン的には銅貨の方が正規品のような気がしますが…
このタイプのコインは総じて数が少なく、だいぶ磨耗しているこんな小さな品でも下手な大型銀貨くらいの値段します。
今ちょうどヤフオクにこれのとんでもないハイグレードな品が出ていますが、とても小型銀貨一枚にあの額は出せませんのでこの種類はこれで我慢しておきます…正直欲しいですがとても手が出せません。