前回は、日本の「ダシ文化」が世界に広がりつつあるというお話を書きました。

「日本のダシ文化はすごい!!」というコメントたくさんいただきました。


そこで今回は海外の料理を取り込み進化させる、「日本人の料理アレンジ能力」について少し書いてみたいと思います。


10年ほど前にアメリカに旅行したときに、現地の日本人から「アメリカ人はピザが大好きで、ピザはアメリカで独自の発展を遂げた」という話を聞きました。ピザの宅配を考えたのもアメリカ人らしく、宅配ピザはイタリアのピザと比べ生地もパンみたいに厚手でフワフワです。


最近日本でも流行っている窯で焼くナポリのピザと比べると、アメリカ系の宅配ピザとの生地の差を感じます。

イタリア式のピザ(ピッツア)を宅配してくれる店も出てきましたが、時間による味の劣化が激しく、宅配にはあまり向かないように思います。


トッピングもアメリカ式は、パイナップルを平気で乗せたり、マヨネーズをかけたりと、バラエティーに富んでいます。※良いか悪いかは別にして。


でもそういう観点でみると、外国の料理が日本に入ってきて独自の発展を遂げたものが、たくさんあることに気づきます。


ラーメン(中国)、カレーライス(インド、イギリス)、焼き餃子(中国)、焼肉(韓国)、ステーキ・鉄板焼(欧米)がその代表選手だと思います。これらは今やオリジナルとは形態が大きく変ったり、バリエーションが増えたり、マニアックな探求度合いがオリジナルを上回ったり、挙句の果ては他の国にも拡がったり、本国に逆輸入されたり・・・


これだけ他国の料理をアレンジし続け、国民的に愛されるジャンルにまで高めるのがうまい国があるでしょうか?例えば寿司は色々な国でいろいろなネタを使ってアレンジされることはあっても、それが日本に逆輸入されることはあまりなさそうです。※強いて言えばアボガドを使った巻物でしょうか?


もしかしたら、他国に住んで見ないと見えてこないだけかもしれませんが・・・


料理だけかと思ったら、コンビニエンス・ストアーも日本で独自の発展を遂げ全く形を変えてしまったものの1つです。いまや本国(米国)を凌ぎ、日本流のコンビニがアジア諸国に拡がっています。


日本人って本当に凄いですね!!













昨日は汁そばの東西対決でしたが、 引き続きダシの話を。


最近日本のダシ文化が日本料理以外にも広がりつつあると聞きます。


本場イタリアのチョイ悪おやじジローラも通う、京都の某有名イタリアンのパスタにも昆布ダシが使われています。ここのパスタは、日本で一番うまいかも・・・


特に「あさり」と「昆布」の相性は抜群で、実際の昆布からとったダシをボンゴレ・ビアンコにいれると、味が激変します。簡易な手段としては「昆布茶」を入れる方法が有名ですが、昆布茶には大抵化学調味料が入っているので、抵抗のある方は是非実際の昆布で試してみてください。

※パスタは通常「エマルジョン」(乳化)のために茹で汁を加えますが、あまり「昆布ダシ」を入れすぎると、「エマルジョン」できませんので、入れる量には注意が必要です。通常より「茹で汁」の量を減らしてもいいかもしれません。


良く行くチーズのお店「クレオール」で、聞いたところによると、フレンチの世界でも、最近はメインの魚料理の隠し味として「昆布ダシ」を入れるそうです。「ラ・トゥールダルジャン」東京店(ホテルニューオータニ東京)」の超有名シェフ、ドミニク・コルビーがその代表格で、本国にも広がりつつあるということでした。


すべらないお店選び @関西
※ドミニク・ゴルビー


すべらないお店選び @関西
※クレオールのムール貝。これはゴルゴンゾーラを入れたもの。バケツに入って出てきます。さすがにゴルゴンゾーラとダシは合わないかも・・・


寿司が世界に広がり、新鮮な魚のうまさが世界に広がって行きましたが、新鮮な野菜や魚の味を引き立てるという意味では、「ダシ」は最高の調味料の一つかもしれません。


寿司の世界制覇で拡がったチルド輸送のネットワークにより、今やアリゾナ砂漠のど真ん中にある「ラスベガス」でも新鮮な本マグロの赤身を食べることができるようになりました。新鮮な魚貝類を食べる文化が広がると、次にその調味料としては控えめな方がいいはずで、「ダシ」が脚光を浴びていくのは間違いないと思っています。


ダシは魚や野菜以外にも良く合います。

以前も書きましたが、昔テレビで見た「包丁人味平」のカレー戦争編に面白いシーンがあります。

世界中のありとあらゆるカレー料理の修業を積んだというフリーランスのカレー専門家、通称「カレー将軍」と呼ばれている鼻田香作と主人公の味平がデパートカレー店で勝負します。


鼻田香作は6000種類のスパイスを嗅ぎ分ける嗅覚を持ち、笑えることに保護のためか常にマスクらしきものを鼻部に装着しています。 その鼻田香作が主人公の使ったカレーを食べて唸ります。

「スパイスの奥に隠れているこのうまみは何だ!!」

実は「ダシ」が隠し味として使われていたというオチです。


カレーライスに「ダシ」はどうかと思いますが、スパイスとダシとの相性は、「カレーうどん」の隆盛を見れば明白です。


また最近は元々中華料理であったラーメンをダブルスープにするのは当たり前のこととなっています。

日本のラーメン(全てがダブルスープではないと思いますが)が、中国に逆輸入されて受け入れらつつあります。


昔著名な経営コンサルタントの「大前研一」氏がその著書で北方領土を返還してもらってメリットがあるのは、昆布とカニがたくさん取れるだけだ」と言ってましたが、いい昆布が取れる漁場は将来もしかして大きな利権を日本にもたらすかもしれませんね。


更にダシだけでなく、魚や大豆を使った日本の発酵文化そのものが世界を席巻しつつあります。

すでに、醤油・納豆は世界に認められた発酵食品と言えるでしょう。


今日はちょっとアカデミックな小太郎でした。








先日UPした「アッポウ ジュース」について、知人より面白いメールを頂きました。

青森は「雹(ひょう)害」で「りんご」が深刻な打撃を受け、ジュースにした在庫がたくさんあるそうです。

それでわざわざ青森から、遠路はるばる売りに来ているんですね。

りんご農家の方々は、大変みたいです。


さて今日は、汁そばの話。


昨日は東京日帰りで、昼の16時頃に昼食となり、虎ノ門で安いそば屋に入りました。
すべらないお店選び @関西
「富士そば」は店舗数も多い関東を代表する廉価なチェーン店のようです。



すべらないお店選び @関西
烏賊の天ぷらそばを頼みました。確か390円。

烏賊の天ぷらは、かき揚げ系とは違ってダシが濁らないので好きです。

関東の「汁そば」は、ざるそばの「ダシ」が入った感じで、甘くて醤油味も強いです。

汁そばには関西のダシより合うかもしれません。


今日は大阪でしたが、時間がないので会社の近所の「阪急そば」へ。
すべらないお店選び @関西
春限定の「菜の花そば」を注文。

菜の花、豚バラ、大根、人参、かまぼこ、揚げ(きざみ)などが入って420円。

この「豚バラ」が、さりげにダシの深みを増させています。

彩りもきれいで、外は寒くても、店内では、春の訪れを感じさせてくれます。


「阪急そば」にはあまり行きませんが、この春限定菜の花そば」には惹かれます。


さてここで、関西と関東のダシを色を比較すると、一目瞭然。やはり関東の方が色が濃いのが分かります。


一方麺の方は、関東の方がうまいように思います。

※もりそば、ざるそばにすると、特にその差は歴然です。


やっぱり「そば」は関東の文化ですね。


その分関西には「うどん」がありますから、「そば」は関東に譲ってあげましょう!!