今月はハムレットを2本観ました。
吉田羊の『ハムレットQ1』と柿澤勇人の『ハムレット』。
シェイクスピア作品の中では一番多く観ている演目だけど、ひと月に2本観るのは初めて。
正直、疲れた😮💨 だって長いんだもん!
そもそも『ハムレット』と『ハムレットQ1』の違いは何でしょう?
『ハムレットQ1』の公演ホームページには、
長さが、現行のF1版の約半分で、物語が凝縮されたQ1版。
と書かれている。卒論指導の時に私にネタバレした先生も、Q1はセリフが早口じゃなかったと言っていた。だから短いのかなと思っちゃったのよ!
でも実際は長かったわ~。そりゃあ確かにF1版より短いけど、やっぱり長かった。そして通常の『ハムレット』はいつも通り長かった😓
しかし『ハムレット』は何度観ても分からんね。
オカンが叔父さんと再婚したからって、あんなにクヨクヨするかな?
なんで愛してる女性に「尼寺に行け」って言うかな?
ハムレットが話すセリフに女性を悪く表現する言葉が何回も登場する。
ここには書けないような表現です。
ハムレットは女性は2種類しかいないように感じていたのかも。
完璧な女性とそうでない女性。
夫の死後わずか2か月足らずでその弟と再婚した母を、ハムレットは【完璧な女性】ではなくなったとみなし、猛烈に母の不義を責めたのかもしれない。
尼寺へ行けとなじったオフィーリアの死後、一転ハムレットは彼女の墓前で「おれはオフィーリアを愛していた。おまえのような兄貴がどんなに大勢集まっても、おれの愛には及ばないぞ」とオフィーリアの兄レアティーズに言う。
死んで彼女がもう誰にも穢されることがない状態になった、つまり【完璧な女性】に戻ったから、心底思い言えたことなのか・・・?
などなど、分からんなりにあれこれ考えたりしています。
さて柿澤ハムレットは彩の国シェイクスピアシリーズ2ndの記念すべき第1作目だったのですが、今後は来年が『マクベス』、再来年が『リア王』と予定されています。誰がどんな役を演じるのか、楽しみに期待して待ちたいと思います。