あまりに長く卒業できないでいるので、最近では学生であることを忘れ気味です。
ですが、ときどき見知ったお名前に遭遇し、学生なんだと思い出すことがあります。
慶應の先生はよくテレビにも出ておられますが、画面でお見受けする先生とは、だいたい何の接点もありません。テレビだと政治がらみの解説とか、最先端のこととかが多いからだと思います。文学、あんまり取り上げられないものね。
私が先生のお名前と遭遇するのは、暮らしの中です。
数か月前になりますが、地元の酒造会社が開催したイベントのチラシに、とある先生のお名前を見つけました。醸造業の歴史について講演されたようです。先生には試験監督でお会いしたような覚えがあります。
さらに先週芝居を観に行きパンフレットを買ったら、スクーリングを受けた先生のお名前を見つけました。先生が書かれたショートストーリーが載っていたんです。
こうゆう出会いが起こると、そこそこ真面目に学生をやっていた自分を懐かしく思ったり、今の自分を何という体たらくだと思ったり、宙ぶらりんな気持ちになります。
もうやめようかなと思ったり、期限一杯まではいようかなとか。
ここ2年ほど抱えている答えの出ない自分への問いです。