






























俺の大学院時代の恩師にニコラスと言う先生がいる。
ニコラス・ケイジに似ていたから
俺達が勝手にそう呼んでいただけなんだけど…😅
このニコラスが俺達の在籍していた研究室に赴任してきたのは
ちょうど俺達が大学院に上がった年だった。
ニコラスは旧・東工大大学院卒で
旧・東工大学長で名誉教授を父に持つ
理工系の超エリートにも関わらず
人当たりがすごぉ〜くゆるい感じで😆
親しみやすい人柄の持ち主だった。
大学院時代は俺が学会に出るときは
よく面倒見てもらったものだった。
発表の内容や論文のまとめ方について
時に厳しく、丁寧に指導してもらった。
それで、学会の発表が終わると
『オジサン、今日の発表は良かったよ♪』
とか言ってくるのです。
リアルオジサンにオジサン言われたくねぇ~よ!
とか思いながらも
いつもニコラスのサポートには感謝していた。
学会と言えば、ある日ニコラスの車に
3人ほどの学生が乗って会場に移動する事があって
車に乗ろうとしたら
『運転は君たちよろしくお願いします!』
とか言い出して助手席に乗るのです。
『東京の学生は運転下手だけど
君たちは運転上手だから安心ですね〜♪』
って言いながらまったりするのです😅
ゆるいよね〜。
あと、学会で一緒に韓国に行った後は
『新大久保で美味しい韓国料理屋見つけたんですよ』
とかいきなり自慢してきたり、
一緒にゴルフの打ちっぱなしに行ってみたら
『おぉ~、この3番アイアンは絶妙ですね~』
と、俺が使ってたレンタルクラブの
インプレ始めてみたり、
研究以外の大学生活でもいろいろお世話になったな〜。
そんなニコラスが還暦を迎えて
研究室OBの有志でお祝いをしよう!と、
長岡に集まってニコラスに久々に会ったのは
ちょうど2年前の今頃だったか。
久々に会うニコラスはちょっと老けた感があったけど
相変わらず元気で陽気なニコラスだった。
『それにしてもお互い年取りましたね〜』
なんて言いながらまた会いましょう〜!
と、挨拶を交わして別れたのが
ニコラスとの最後となってしまった…。
ニコラスが不慮の事故で他界した…
と言う訃報が届いたのは、
今年の年明け間もなくだった…。
3月にお別れ会を開催する、との連絡を受け
出席するべきか結構悩んだんだけど
昨日、ニコラスのお別れ会に行ってきたのです。
気持ち的には、2年前の還暦祝いの思い出で
終わっておきたいという気持ちもあったけど
それでも、お世話になったニコラスに
最後のお別れはしておくべきか…
と、重たい気持ちで参加してきたのです。
お葬式はすでに近親者のみで行われていたので
今回は大学の関係者だけの集まりだったけど
それでも100人をゆうに超える参加者の会となった。
これだけでニコラスの人柄、人望がうかがえる。
しかし、皆口を揃えて言うのが
未だに現実として受け止めることが出来ない…
と言うことだった。
確かに、このメンバーが集まっているのに
ここにニコラスがいないという事が
寂しさというよりは違和感でしかなかった…。
でも、ニコラスはすでにいない…。
人の人生は、どんな最期を迎えるかに関わらず
必ず最後の時はやって来るという現実を
あらためて思い知らされる事になった…。
メメント・モリ なんだな…。
そして、お別れ会のなかでニコラス夫人からの
メッセージが読み上げられたんだけど
『どうか夫がいた事を忘れないであげてください
皆さん夫との思い出を話してあげてください』
といったコメントが刺さりましたね。
もちろん、忘れるわけなどないさ。
そしてニコラスのいない世界で生きていくのさ。
ニコラスの思い出と教えを胸に生きていくのさ。
カルペ・ディエム なんだよ。
ニコラス、沢山の教えと思い出をありがとう。
まだまだ沢山やりたいことはあっただろうし
ニコラスの存在に期待する人が沢山いただろうけど
どうか、安らかに…。
そして空の上からリアルオジサンになった
俺達の生き様を見ていて下さい。