私の実家は、奈良県大和郡山市。
最寄り駅は、近鉄郡山。
高校は県内の生駒へ、大学は京都へ通っていたので、どこへ行くにしても、近鉄は欠かせない足になっていたし、今でもそれは変わりません。
大阪難波、京都、奈良、名古屋など、主要都市を結ぶ日本一の私鉄、近鉄ですが、一方で利用客がめちゃくちゃ少ない駅も存在します。
令和4年11月8日(火)の利用者数は、
・鶴橋…135,330人
・大阪難波…108,368人
・近鉄名古屋…89,232人
・近鉄四日市…38,628人
・松阪…10,512人
・近鉄郡山…16,258人
に対し、
「9人」という駅が、2駅存在します!
ひとつは「五知」(三重県志摩市)。
そして、もうひとつが「西青山」(三重県伊賀市)。
この西青山駅は、“秘境駅”として鉄道ファンに知られている駅でもあります。
松阪から急行で約40分で行ける西青山駅へ行ってきました!
さてと、西青山駅付近の名所・観光地は、
神社まで7km…(チ~ン…)。
その下に書かれている「青山トンネル」は、西青山駅と東青山駅を結ぶ、大手私鉄最長の山岳トンネルです(Wikipediaでは「新青山トンネル」で解説されています)。
なお、近くに民家は存在しません。利用客「9」というのはほぼほぼ鉄道ファン? プラス、ハイキング客が少々?
では、大阪方面行きホームから、外へ出てみましょう。
階段の右半分には入れないようになっていて、手入れされていないことが分かります。
では、改札の外へ。
壁には、ハイキングコースの案内図が。
西青山駅から東青山駅へ抜けるハイキングコース。
実は私、小学校高学年だったか、中学だったときに、このハイキングコースを制覇したことがあったんです。ですので、西青山駅で降りたのはそのとき以来、約40年ぶり2回目です(笑)。
駅を出てすぐの所には、今では見かけなくなった電話ボックスが。
これで、万一スマホのバッテリーがなくなっても、外部と連絡が取れます。利用者はほぼいないでしょうが(いても年間片手で数えられるくらい???)、駅がある限り撤去するわけにはいかない電話ボックスでしょうね。
ん~、もはや何が書かれているか分からない「東海自然歩道」の看板ですが…、
先に進みましょう。
約40年前の記憶はまったくありません。こんなしっかりした階段から始まっていたとは!
階段を上り切ったら、左へ。
幅広い歩道が伸びています。
ゴミの持ち帰りは、最低限のマナー。当然ですね。
…と、本来なら東青山まで14kmのコースを歩き抜きたいところでしたが、さすがに時間が足りなすぎるので、今回はここまで。
この付近から、西青山駅を眺めたところ。2両編成の普通列車が停車中。
特急はもちろん通過します。
再び駅方面へ。近鉄と併行するような感じで通っている国道165号線。ソコソコ車は通ります。
では、駅へ戻ります。
ちょっと改札付近を見てみましょう。
もちろん西青山は無人駅。
何かあればインターホンで青山町駅へ連絡を。
こちらが時刻表。
民家ゼロ駅、1日利用客9人で、この本数はかなり多い!
(日本には、1日5本前後の駅だってザラにありますからね)
運賃表はありますが、券売機はありません。
券売機の代わりにあるのが「乗車票」。
日付印が押印されているので、毎日職員の方が置きに来るんでしょうね。
では、再び駅の中へ。
立ち入ることができない、やけに広いスペース。
資材置き場に使われることがあるのかな?
そのスペースの右が、伊勢中川方面の階段。
上り切ったところに、ベンチが1つ。
ホーム、トンネル方面(伊勢中川方面)の端へ。
ここからホームを眺めたところ。
こちらは、大阪方面の端からの眺め。
端から端まで歩いたので、次の列車が車で、本を読みながら待ちます。鉄道ミステリーがぴったり!
ここから聞こえる音は、鳥の鳴き声と車、そして特急列車の通過音。
しばらく待つと、急行がやってきました。これに乗って帰るとします。
「1人ぼっちで、何もない駅で過ごして何が楽しいねん?」
まぁ、これが普通の人の感覚でしょう。ホント、何もないですから。
でも、1人しかいないからこそ、読書にふけって時間をゆっくり過ごすこともできますし、日常のゴタゴタを一旦横に置いて、頭をスッキリさせることもできます。
全国には、行くだけでも難しい秘境駅が多数ありますが、近鉄の秘境駅「西青山」は、本数が多いので、簡単に行くことができます。
脳みそのクリーニングをしに、一度出かけてみてはいかがですか?
さて、今回はガールズと1・2班によるミッドナイト開催。
松阪競輪は、今年に入ってから全部ミッドナイト開催。今回で、今年8節目のミッドナイト開催です(富山市営を含む)。
(“藤”マークは、藤澤アナに実況を依頼した開催です)
ホテル~競輪場の、行き帰りの自転車がチョー寒い冬季ミッドナイトですが、3月中旬となれば、ちょっとは暖かくなってくれるかな。
私の通勤のために、雨風なく、気温も少し高くなってくれることを願っています
では、3/14(木)~16(土)の夜は、令和5年度ラストの松阪ミッドナイトでお楽しみください。
(立野純)