Welcome Welcome Welcome boy
ようこそ 我が君 輝ける 勝者よ
選ばれし者 共に祝おう
貴方は 全てを 超越された
我らと共に いざ行かん
Welcom Welcom Welcom boy
さあ共に 我と共に
さあ行かん 我と共に
選ばれし君 輝ける勝者よ
こちらへ おいで
こちらへ おいで
Come on togeter
Here we are
歓迎の歌は 幾百千の時間を越えるまで続いた
「お前らは誰だ!?」
「どこへ行くのだ!?」
「ヒルバはどこに!?」
何を尋ねても 歌うばかりで埒が明かない
歌いながら 船の舵を取り 食事を作り
甲板を磨き 釣りをし アスタをもてなした
歓迎の歌は続いた 幾晩も 幾日も
女王フルナは この上もなく美しく
背丈は ブナの木ほども大きく
手足は 龍のように長くしなやかで
髪は羽毛のように柔らかく
体は 内臓が透けて見えていた
フルナは 日に五回
自らの纏った衣で アスタを包み
歓迎の歌を 歌い続けた
六つの昼と 九つの夜を超えた時
海の彼方に 陸が現れた
フルナの衣に包まれたまま
彼方の陸を見つめるアスタは ・・・ !!
何故だ!! 何故そこに ・・・!!
陸を目指す帆船の 船首のその先
400mの先に ・・・・・ オリエ ・・・・
宙に浮くように こちらを見ていた ・・・
(つづく・・・)