前田和守~rabypooh~のブログ

前田和守~rabypooh~のブログ

エッセイ・詩・日記など気ままに書いています。

小さいおじさんの話題って 最近あんまり聞かなくない?

僕は一度も会った事ない

会ってみたいと 常日頃思って頂いる

トイレの中 お風呂の時 ベッドの枕元

いつでも カモ〜ン 準備万端

写真に撮ったり 動画にしたり

人に言いふらしたり ネットに晒したり

そんな事は 絶対にしないよ

だからね 心配しないで 出ておいで


でも 出てこない


今さ 時間持て余して 暇なんだわサ

だからサ 今チャンスだよ 出ておいで

チャーリーとチョコレート工場 の

ウンパルンパみたいだったらサ

一緒に混じって 歌ったり踊ったり してみたいわけサ


でもね 現れない

昨晩も ひとり 今夜も ひとり




...あれっ!? 既に僕が「小さいおじさん!?」





(意外な事実に気づいた夜。)











都会の空は小さいって誰でも言うよね

特に窓の中から見ようとすると

手のひらくらいの大きさしかない

空の色も 白っちゃけていて

全然綺麗じゃない


まるで籠の鳥だってよく聞くフレーズだよね

特に外出も許されずに 

外の世界を眺めていると

憧れがそこにある気がしてきて

飛んで行ってみたくなる


昨日は綺麗な青空に

シマエナガのような

綿毛の雲が遊んでた


今日はどしゃぶり 激しい雨で

稲光が雲の間を走ってる

傘の群れが仕事へと急ぐ


あそこに行けたら あそこに行けたら

あそこに行ったら あそこに行ったら

あそこに行けば あそこに行けば


きっと 自由が待っている...のか?

厳しい現実があるだけ...なのか?


それだって何だって良いよ

あそこに行きたくなるんだよ


通りの向こうには お洒落な建物 博物館

その前庭には こんもり茂った木立の下に

スタイリッシュな赤いベンチ

屋上庭園と並木道


あのベンチで珈琲飲んだりしたいんだけど!


毎日窓から眺めてる

青空の日も どしゃぶりの日も


手塚治虫さんの火の鳥の中に

こんなエピソードがあった

ガラスケースの中で育った人工生物

自由を求めて ガラスケースを割って

外の世界に出た途端

シュワシュワシュワッ

って泡になって 消えちゃった


僕は赤いベンチに座ったところで

泡になって消える事はないけれど

ベンチの先の もっと先では

泡のように消される命が いっぱいあるよね


どうか泡になりませんように...

そう祈りながら いつかあの赤いベンチで

木漏れ日の中 コーヒー飲んでみようかな

いや アイスクリームの方が良いかな


窓の中で 外を見ながら

今日もそんな事 思ってる


(どうか泡になりませんように...)



実際の空



綿雲のようなシマエナガ


雨の朝のスタイリッシュな赤いベンチ


都会に現れる屋上庭園


リハビリ室の紫陽花も綺麗に色づいてきている




















手術後、何日間かは自由に体を動かせない。

しかし不潔にして置くわけにもいかない。


身体拭きますよ。お下(しも)洗いますよ。


ベッドの上で全裸にされて

何人も寄ってたかって体をいじり

事もあろうか、お尻やおちんちんにまで

お湯をかけて 拭きまくる


何だか文字にしてみるとヤバい状況


ベッドで全裸 おちんちんを拭きまくる


状況が状況ならば、これは由々しき事態!

しかし、相手もこっちも 医療行為の延長線上

相手が若かろうが中年だろうが

女性だろうが男性だろうが どうでも良い

こっちも若かろうが歳喰っていようが、、、

(いや待てよ。もし今より30歳若かったら、やっぱり赤面状況か、、、?)

とにかくその時は、する方もされる方も 記号になってる

人格を後ろに回して 記号化している

個人が記号になると何でもできるのか?

事務的と言い換えても良いかも知れない


ならば今度 試してみるか

ベッドで全裸 おちんち...(以下削除)


いやいや、それはもう

記号を後ろに回して 人格が全面にででるでしょ⁉️


状況によって 同じ事しても

違う意味になるよねー。(笑)



(退屈している病室で、、、)






日々 遅々として進まず

痛みに耐える 長い間...間...間...


ああ、それでは伝わらない。もう一度


はい


日々 遅々として...す進ま...ず

痛いッ! い、い、痛みに耐える

長ぁ〜〜〜い間ッ…間ッ…間アッッッ!


ふざけてんのか!もう一度


はい


日々   遅々   として   進まず

長   い間   間      間


寝ちまうわ! なんかもう 実感のある感じ

できないのかね! 感じてないでしょ、痛み。


はい、では


日々い〜〜ぃ〜〜いぃい

遅々としてえぇ〜〜えぇえ

進まずぅ〜〜〜〜〜う


長あああぁぁぁい間間間 あああぁぁぁ〜あ


はぁああぁぁぁ〜〜〜〜。


はい、分かった。

じゃ、そこの最後の はぁああ

のとこ

はぁあ〜 をオクターブ上げてカタカナにして


はァアッッッアーーーーアァァッ


にしてみ


はい。わかりました…


ハァーーーアーーーッッッアーーーーッッッア!


良いじゃん。やればできるじゃん。

最初からそうやってよ。

忘れないでよ、今の!


はい、ありがとうございます。


お疲れちゃん。


ありがとうございました!




(何の稽古?😆)







看護師さんは凄い
どんな厄介な患者にも
どんな面倒な要求にも

ニコニコ穏やかに対応している

時には優しく
時には厳しく
時には親しく
時には突き放して

真夜中のナースコール

直ぐに飛んできた スーパーマン


 どうしました?

 今何時?時間分かんなくて

 、、、😖いま夜! 夜中!!! みんな寝てる!

 そうかい、目が覚めちゃってさ

 😖😖😖いま夜中ッ!!! 寝て下さい!!


厳しく突き放した看護師さん 翌朝
 おとっつぁん! とっちゃん!

 起きて!朝だよ! 眠れた!?

 あ、あ眠れたよ。ありがとね。

 もうじき朝ごはんだよ。ちゃんと食べなね。

 はいはい、食べますよ。

なんだこの会話。まるで家族。

上手に懐に入り込んでる


さすがの対応 恐れ入ります


本当の人格者は ああいう人の事なんだろうな

僕には真似は   、、、できないなぁ


入院中に スーパマンを 観察しようっと!

特に夜中ね(笑)





(入院中の病室で。やる事無くて暇つぶしに。)








カツ カツ カツ カツ
暗闇に 響く靴音
ウー アー ウー アー
その暗闇の 先で唸る声

ここは病院 消灯時間を過ぎて尚
ピー ピー ピー ピー

ナースコールが 助けてと 叫ぶ


痛い! 痛い! 眠れない!


痛い! 痛い! 息苦しい!


102歳の隣人は  それでも助けを求めてる

一日中 ベッドの中で過ごし

一日中 ベッドの中でトイレして

若い女性の看護師さんに お尻を拭いてもらってる


ナースコールで助けを呼んでる

 おい!薬まだ飲んでねんだよ!

 さっき飲んだでしょ!

 えー、そうかい?

 飲んだ飲んだ!さっき飲んだよ!

そんなやり取りで安心するのか

毎晩これで やっと眠る


しょうがねぇなぁ 隣のじっちゃん

うるせえなぁ 隣のベッドに棲むじっちゃん

カーテンで仕切られた向こうのじっちゃん

待てよ あれは40年後の 自分の姿?

その時 自分はどうだろう

そんなにしても まだ生きていたいのか?


次の日 じっちゃんは 静かにしてた

朝も 昼も 夜になっても

ナースコールは響かない

そっとカーテンの隙間から覗いてみると

ベッドは綺麗に整えられて

そこに寝ている人はいない

じっちゃん、、、やっと居なくなったか、、、

これでやっと静かに眠れる


その日の病室は静かすぎて

誰かの腕時計の音がカチカチやかましくて

返って目が開いて 眠れなかったよ


命があるから 生きている

ただそれだけの事なのにね






(入院中のベッドの中。消灯後の病室にて。)










これは1989年 28歳の時

劇団3〇〇の劇団員時代に

課題で書いた物語を元に

設定を大きく変えて

新たに書いた物語です

 

1989年 「踊る砂の伝説」課題

 

<参考文献>

手塚治虫 「火の鳥~未来編~」

光瀬龍 「百億の昼と千億の夜」

アスタはひとり 広大な空間に立っていた

呑み込まれた井戸の奥へと 吐き出されて来たのか

嫌それも定かではない

一体何が起こったと言うのだ 闇はどこへ

 

ここは・・・

カイドルは・・・

ヒルバは・・・

また闇に切り裂かれ 遠ざけられたのか・・・

 

風が吹き その中で

カルマの鳴る音と サックベンの焼ける匂いが

微かに漂ったかに感じた

 

ここは・・・

ラムの村なのか・・・何もない 誰もいない・・・

村が消えた遠い時の先に来てしまったのか

それとも村が生まれる遥か彼方の過去なのか

 

その時 空の彼方の高い所から 一つの視線を感じた

オリエ お前なのか

何故俺を見る なぜただ見ている 

助けもせず 手を出す事も無く

ただ見るだけなのか お前は・・・

 

ダンッ と体が浮き

また例のチカチカとした点滅 赤 青 白 黄

体に感じる電極の数々

「ダニエル1号 失敗だ やり直そう」

ダンッと体が落ち 元の場所に立っていた

 

お前らは何者なんだ! オリエお前なのか!

 

嫌しかし オリエの視線は 更にもっと高い所にあった

遥かに高い所から 全体を見届けていた

すべての出来事を ただ見ていた

 

 「全ては生まれ 消失せる

   汝 オレイコスを呑み

    暗黒の海へと身を委ねよ」 

 

誕生と消滅 繰り返す輪廻 また生まれ消え失せる

繰り返す 繰り返す 何度も 何度も

この意味は何だ

 

何もない空間

再び眼前に目をやると 真っ暗な海が静かに波打っている

足元に目をやると 僅かに鈍く光る オレイコスの砂

オレイコス 彼の井戸の淵に有った物質

 

俺はあの井戸から ここに導かれてきたのか

俺の存在の意味は・・・  そうなんだな

俺にそれをさせようというのだな お前ら!

 

そう言うとアスタは 心を静め 意を決した

そして足元のオレイコスの砂を ガッと掴んで吞み干し

暗黒の海へと 身を進めて行った

 

アスタの体は いつかの幻影の如く

細胞の一つ一つがゾワゾワと動き

分解され 細分化され

血も肉も骨も臓物も

岩が砕けて石となり砂となってゆくように

原子となり 素粒子となり

そして有機物となって 暗黒の海に身を委ね 溶けて行った

 

繰り返す繰り返す 幾度も幾度も 時の果てのその先までも

 

空の彼方上からは オリエが ただただそれを見ていた

ただただ 全てを見ていた

 

 

 

暗黒の海が 束の間動いた

 

 

オレイコスの砂が 一瞬

 踊るように舞い上がったかに見えた・・・

 

 

 

 

 

 

 

その後・・・

数え切れぬほどの年月と空間を越えた後

ラムの村の第2恒星δ(デルタ)は

自らの遠心力で弾き飛ばされ

第5周期を回る惑星となった

 

そして・・・

更にそれから 幾百億の時と

幾千万の空間を越えた後

 

第3惑星γ(ガンマ)は・・・・

 

 

 

 

 

 

地球・・・と呼ばれるようになった・・・

 

 「全ては生まれ 消失せる・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(終続・・・) 

       

 

     くり返す 何度も 何度も・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アスタ・・・ また行くのか・・・

行かなければならないんだ・・・ヒルバ・・・

それが我らの 存在の意味

カイドル・・・意味とはなんだ・・・誰の意志だ

 

一つの体の中で 彼らは問い続ける

 

「記憶の彼方を探れ

  全ては生まれ消失せる

   汝 ふたたび ひとつとなり

    暗黒の海へと身を委ねよ」

 

記憶の深部にたどり着き

「アジュガ」となった3つの命

 

光の空洞に裂けた闇 あれが暗黒の海なのか・・・

瞬く間に裂け目は広がり 全体が闇に呑み込まれた

「アジュガ」となった3つの命は

闇の更にその奥へと吸い込まれて行く

 

この先に何が

我らは何と戦っているのか

それでも行くのは何故だ

 

闇の中でドンと何かに強く当たった

相手が何者なのかも見えぬ

ただただ強く強く 弾き飛ばされて行った

 

こいつが 我らの戦う相手・・・

強い圧力で押さえつけながら

切り裂き切り裂き あらん限りの力で押し返す

力と力 英知と英知の応酬

 

 

どれほどの時が過ぎたであろう
見えぬ“闇”との終わりのない闘い
 
戦闘が激しさを増した時
闇がグワーッと激しく渦を巻き
「アジュガ」となった3つの命は
闇の底へと落ちて行った
 
いつかの井戸の底のように・・・
 
 
(つづく・・・)