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夫の不倫が原因で離婚しました。こちらのブログは、不倫発覚から離婚までの経緯を書いたブログになります(未完です)。   

 

現在進行形の記事も時々投稿していますので、過去の出来事の記事を順々にお読みになる場合は、テーマごとに絞り込んでください。    

 

第1R「不倫発覚。」

第2R「妻、動く。」

第3R「真実を知るために。」

第4R「妻、悩む。」

第5R「妻、また動く。」

第6R「偽りの人。」

第7R「2人が行き着く先は。」

第8R「最善の道を探して。」 ←今ここです

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 前回の記事はこちら



「もうひとつ聞いていい?」


らぶか「なに?」


「なんで弁護士いれたの? 」


厳しい視線を私に向けました。


らぶか「。。。」


またか。。。


夫の不倫相手であるジャイ子氏と私の案件のことを言っているのでしょう。


昨年の春、弁護士を通して、警告の文書を彼女に送りました。夫と接触しないようにという警告です。


夫はその事実を知り、執拗に私を説得しました。なぜ弁護士を使ったのか、なぜ俺と直接話し合わないのかと。


夫が話し合いのできる人で、妻の言うことを素直に聞く人なら、最初からそうしています。。。


半年にわたる交渉の末、誓約書へのサインと慰謝料を払ってもらうことで彼女とは決着しました。


「俺、去年の年末あたり、不機嫌だったのらぶか覚えてる?」


夫が理由もわからず不機嫌なことなんてざらにある。今さらこれ見よがしに聞かれても。。。


年末、といえば、彼女と夫の和解書を、夫の鞄から発見したのがこの頃。


既婚者であることを隠し肉体関係に持ち込んだとして彼女から慰謝料請求を受けていた件です。


この件で不機嫌だったと言いたいのか。


「俺、慰謝料払ったんだよね。。。」


恩着せがましい口調でした。


やっぱり。


らぶか「慰謝料ってことは、、、えーっと、、、彼女へ払ったってこと?」


夫の鞄の中身を毎晩チェックしていることを知られてはいけない。初めて聞く風で私は聞きました。


「俺別にさ、彼女に払うこと自体は構わないんだけどさ、なんでさ、彼女がらぶかに慰謝料払わなきゃいけないわけ?」


らぶか「。。。」


「正直納得がいかない。あの件は俺が悪いわけだよね。彼女は俺が既婚者だったこと何も知らなかったって俺らぶかに言ったよね。」


「あの件は俺が悪い」


弁護士を介して、民法を根拠に2人の行為を不法行為としたからこそ、今夫は、少なくとも自分の非は認めた上で私に話すのです。


夫と2人だけで話し合っていたらどうなっていたことか。


ただし、悪いと感じているのは彼女に対してであり、残念ながら私ではありません。


もっとも、彼女に対して本当に悪いと感じているのであれば、既に身を引いているか、離婚に向けて全財産渡す覚悟で妻と話し合っているかどちらかだと思うのですが。。。


らぶか「その件に関しては貴方に話すことはないです。」


能面のような顔で私は答えました。彼女と私の問題について今さら夫に介入されたくない。終わった件だ。


「弁護士入れて彼女を巻き込むのはやめようよって俺何度も話したよね。」


私を無視して夫は問いただしました。


らぶか「。。。」


当時のことを思い出しました。夫の説得が深夜まで続いたために、数日胃痛がおさまりませんでした。


私は、夫と接触しないよう警告の文書を弁護士を通して送っただけです。


慰謝料はいらない。その代わり金輪際夫と会わないと誓約してほしい。違反した場合の違約金は高額で設定したい、と伝えました。


彼女側は、誓約書すら話にならない、取り下げなければご主人に慰謝料請求をするがそれでもいいのか、そんなことになればご主人の心が離れるかもしれないがそれでもいいのかと返答してきました。


当時の私は夫との再構築を望みながらも、一方で関係が破綻してもやむを得ないと考えていました。それより何より、夫の犯した行為を何もなかったことにはできませんでした。


彼女は、しばらくして、私に慰謝料を払うと自ら提案し、その後すみやかに夫に慰謝料請求の通知書を送りました。


水面下で夫とラブホテルに通いながら。


「あれから、彼女の弁護士から俺への連絡が途絶えたから、らぶかは請求を取り下げたのかなと思ってた。」


彼女と私の案件の一部始終を夫は知らないのだろうか。。。?


いや、週2ペースで密会を続けているのに、彼女から何も聞いていないとは考えにくい。


夫は嘘をついているのだろうか。


夫としては、表面上は彼女とは別れたということになっている。 何も聞かされていない体を装うしかないのかもしれない。


「そしたら11月になって、彼女の弁護士から久しぶりに連絡が入った。」


確かにこの時期夫のスマホの着信履歴にちひろ弁護士の番号がありました。この話は事実でしょう。


「先方弁護士曰く、『ようやく奥様との件が終わった。半年近くお宅の奥様側に散々粘られた。執拗に裁判をちらつかされて、最終的に慰謝料を払う羽目になり、違約金含めて常識外れな金額を請求された。』ということだった。」


常識外れな額?


それはおかしい。


当初私が設定した違約金は5万ラブカです。確かに高額ですが、慰謝料は要らないと伝えています。慰謝料は即払わなければいけませんが、違約金は誓約を守れば発生するものではありません。


最終的に確定した慰謝料1万ラブカも違約金2万ラブカも彼女が提示した額で、私はそのまま受け入れています。


相場の範囲内ではあるものの確かに悪くはない額でしょう。でも常識外れな額という表現には違和感を感じます。


そもそも彼女はまだ慰謝料1万ラブカしか払っていませんし、約束さえ守れば一生違約金は発生しません。約束さえ守れば。


交渉を粘ったのも決して私だけではない。相対する両者が合意に向けて時間をかけるのは当たり前のことではないか。


ましてや彼女は、誓約すると言いながらも不倫を水面下で続けている身。逃げ道を作ろうと違約金条項の文を曖昧な表現にすることにこだわっていました。


まさか夫はこのことを知らないのだろうか?


本当に知らないのなら、夫に話したい。


でも、それはできませんでした。


ジャイ子氏と交わした合意書のなかで、合意内容について、夫を含め第三者に開示しないと定めていたからです。(「正当な理由なく」という但し書きはあります)


彼女が合意を破って夫と会っているとしても、私は破りたくない。


グッとこらえ、さりげなさを装いながら聞きました。


らぶか「いくら払ったの?」


夫の鞄の中に入っていた和解書には、慰謝料8万ラブカと記載されていました。


これこそ常識外れな額であり、相場上限額の2、3倍にもなります。


夫が本当に8万ラブカを支払ったのかは確認できていません。夫の預金通帳がなぜか自宅にないからです。


そして、あの和解書の真正性には私はいまだに疑いを持っています。


離婚時の財産分与の金額を少しでも減らそうと、慰謝料という名目で彼女の口座に自分の資産を移動させたのかもしれない。


だから辻褄を合わせるために嘘の和解書を作成した。この仮説が正しければ双方の弁護士の署名がないことの説明がつく。


「それは言わない。貴方が言わないなら俺も言わない。」


夫は金額を言いませんでした。


「彼女の弁護士から『奥様から常識外れな額を請求された。だから貴方にもそれなりの常識外れの額を請求させてもらう』と言われた。」


本当の話なんだろうか。


8万ラブカを払わされたと私を信じこませるために、嘯いている可能性もある。


「別にさ、俺にとってはさ、金額を問題にしているわけじゃないんだよ。」


相変わらず見栄っ張りな人だ。


らぶか「常識外れ、、、?」


「あ、らぶか俺に話すことはないんでしょ。別に何も言わなくていいから。」


反論の余地を与えないぞ、俺は全部知ってるんだからな、と言わんばかりです。


らぶか「。。。常識はずれな額って言ってたの?」


「言ってた。」 


らぶか「高額。。。って言ってたの?」


「そういう風に聞いてるよ俺は。」


ちひろ弁護士から直接言われたのか、ジャイ子氏からそう聞かされたのか。


どっちだろう。


らぶか「本当に?」


「本当。」


らぶか「本当に?」


「。。。何?」


夫、微かに不安な表情を見せました。


(言うべきか?)


らぶか「。。。」


「。。。何?」


(どうしよう)


らぶか「。。。」


「何?」


らぶか「。。。それって一方からの情報だよね。」


「それを言うなら、らぶかも俺に何か話すべきじゃない?」
  

私をじっと見つめます。


らぶか「。。。」


私の話を聞きたい、という表情に見えました。


夫は騙されているのだろうか?


騙されている振りをしているのだろうか?


事の経緯を話したいし、私も真実を知りたい。


でも合意は破りたくない。


私は、言葉を選びながら話しました。


らぶか「。。。今、貴方の話を聞いて私が感じたのは、そこからの情報を貴方はまるまる信じてしまっているのかな、ということ。」


「。。。」

 
らぶか「この件に関しては開示してはいけないことになっている。だから詳しいことは話せない。でも慰謝料の額は常識外れな額ではないということだけは伝えておくよ。」


「。。。」


らぶか「私のこと信じてくれなくてもいい。でも貴方からの話に私は違和感を感じた。」


らぶか「あちらは貴方に金銭を請求している側の人間なんだよ。信用しすぎないほうがいいと思うよ。」


夫は得意気に言いました。


「そんなこと分かってるよ。だから俺もさ、本当かなと思ってさ、知り合いの弁護士に相談したんだよね。」


蓬莱弁護士のことだ。


確かにあの頃、夫のスマホの着信履歴には蓬莱弁護士のものがありました。面談もしていたので辻褄は合う。


「弁護士が言ってたのはさ、『一般に、弁護士がゴリゴリ交渉したり、多少誇張して話すことはあるかもしれない。ただ常識的に考えて、払っていないものを払ったとは弁護士は言わない。実際女性はそれなりのものを払わされたんでしょう。そう考えるのが自然です。』と言っていた。」


らぶか「。。。」


夫、どうだ、と言わんばかりです。


らぶか「分かりました。ただ、これだけは言わせて。貴方がどこまでのことを知らされてるのかは分からないけど、彼女の弁護士の話は違和感を持ったよ。」


らぶか「貴方はふっかけられたのかもしれないと思って。。。」


私にそう言われたことが、夫のプライドを傷つけたのかもしれない。


なぜか勝ち誇ったように言いました。


「ま、別にいいや。とりあえず、らぶかがお金を彼女に払わせたという事実はこれで俺分かったから。」


してやったりという顔でした。無実の人からお金を奪い取るような女なんだね、と言っているようでした。


らぶか「。。。」


無理してマウントを取ろうとする様子は、子供っぽくもあり、いつもながら三文芝居を見ているようで滑稽です。


空威張りの様子に、夫は全て知っているわけではないのだろうと感じました。
  

2人は一心一体だと私は考えていたけれど、そうでもないのかもしれない。


少なくとも、慰謝料を払うと彼女が自ら提案したこととか、誓約条項の細かいことまでは夫は知らないようだ。金額も知らない可能性もある。


むしろ彼女にとって都合の良いように、ちひろ弁護士または彼女から直接吹き込まれていたのだろう。


交渉の詳細を私から夫にバラされるリスクはないと読んだ上でのことなら、頭のいい女性だ。


夫に話したいという衝動に駆られましたがやめました。


夫に煽られてうっかり話し、誓約違反になるのは避けたかったし、そもそも夫の話していることは嘘かもしれない。


自分の妻が彼女からお金を受け取ったという事実を知った夫、私に向かってさらに言いました。 


「あのさ、らぶかが相手をゴリゴリ追い詰めて交渉している一方で、心臓がバクバクするって言われても、正直俺にはピンとこない。」


不意打ちをくらい、ガンと顔面を正面から殴られたような感覚が走りました。


「。。。弁護士使って執拗なやり方しておいてさあ。。。それでいて、私は苦しいって言われてもさあ。」


許せない。


憎悪の感情が沸き上がってくるのを感じました。


不倫発覚から、倒れそうになりながらも、奔走した日々が頭の中を駆け巡りました。


食事が喉を通らなくなり、無理やり口に押し込み何度も吐きそうになったこと。


味覚を感じなくなり料理ができなくなったこと。


それでも、探偵事務所や法律事務所に赴き、思い出したくない話を何度も説明しなくてはいけなかったこと。


父が救急搬送されてICUにいる間も、彼らが密会を続けていたこと。


2人が海外で密会している時に「夫に今後接触することはあり得ない」と弁護士通してジャイ子氏から連絡があったこと。


もう、、、我慢できない。


過去の夫との口論で似た感情が湧き上がったことを思い出しました。


私の気持ちを全く理解してくれず、屁理屈をこねる夫に、私は混乱状態になり、スマホを夫の持つクッションに向かって投げつけたのです。


また繰り返してはいけない。


込み上げてくる負の感情を必死に押さえつけました。


「私は、」


「私は、、」


「私は、好き好んで、弁護士を、使ったわけじゃない。」


絞り出して言いました。


らぶか「弁護士が人生の中で、日常生活の中で関わることって普通ではないよ。」


また呼吸が荒くなってきているのを感じていました。


らぶか「貴方はどう思う? 私は喜んで弁護士に会ったと思う?」


「別にそんなことは思ってないよ。」


微かに笑いながら夫は答えました。


「俺が言いたかったのはさ、弁護士使って手続きをするって、ほら、決して楽なことじゃないじゃない?」


らぶか「そうだよ。全然楽じゃないよ。」


らぶか「色んなやり方あるよ。貴方に直接話して解決する方法もある。お互いの両親入れて話し合う方法もある。色々考えた。」


声が震える。  


らぶか「でも私はこれを選択をした。いまだにこれが正解かどうかはわからないよ。でも選択したこと自体は後悔していない。」


らぶか「そもそもこんなこと起きなければ、この選択をすることもなかったんだよ。どうして貴方にそれをなじられなくてはいけないの。」


「別になじってはいないよ、俺は。」


なじったではないか。


取り下げなかったことを責めたではないか。


「俺はただ、これをやり遂げる意志の強さがあるのに、一方で呼吸がどうこう、、、ってどうなのって。」


らぶか「嘘だって言いたいの?」


「そういうことじゃないよ。違和感を感じるって言ってるだけ。」


体が震えてきました。


らぶか「そんな、」


「え?」


らぶか「そんな単純なことじゃない。」


「そんな単純に考えないで。人間ってそんなセオリーどおりじゃないよ。」


「人間ってもっと複雑なものでしょ。そんなこと沢山本読んで沢山勉強してきたんだから貴方分かるでしょ??」


気が狂いそうでした。


らぶか「そんな、精神的におかしくなるなんて有り得ないって、そんな単純なことじゃない。」


私の腱膜に夫少し怯んだ様子でした。


「違和感を感じるって言ってるだけ。」  


らぶか「この、この症状は起きたら止められないんだよ。私がこうしたいって意志を持ってやっていることとは別なんだよ。」


らぶか「人って、体調不良でも我慢して会社に行ったりするでしょ。」


らぶか「呼吸が浅くたって、涙が突然出そうになっても、それでも何事もないような顔をして仕事をこなさなくちゃいけない。毎朝電車に乗って会社に行かなくちゃいけないんだよ。」


らぶか「弁護士通して彼女と交渉してきたこともそうだよ。やるべきことを必死にこなしてきただけだよ。息苦しくても解決しなくてはいけないことだからだよ。」


そもそも事の始まりは夫の裏切り行為で、それがなければ、こんな事態にもならなかったのに、なぜそれが夫には理解できないのか。


らぶか「意志が強いから、頑強だから弁護士使う、体調悪ければ弁護士使えないはずとか、そんな人間は単純なものじゃない。簡単に2つに分けられるものじゃない。」


らぶか「なんで弁護士使ったのって。どうして、どうして私が言われないといけないの。」


絶対謝らない夫。さらに返してきました。


「らぶかさー、弁護士使うことで俺にドン引きされること予見できてたって以前言ってたよね。」


「弁護士使って彼女を攻撃したらご主人がドン引きするかもしれないと自分の弁護士から事前に言われていたのに、らぶかそれでも良かったんだなって。」


自分のことしか考えられない人間の思考とはこんなものなのか。


「俺は、らぶかは後先考えずにやったんだねって言いたいだけなんだよ。」


どの口が言うのだろう。


後先考えずに衝動的に行動したのは誰だろう。


「俺は、弁護士使ったお前が悪いって、言ってるわけじゃない。」


「あの三流弁護士の口車にまんまと乗って、らぶかがやってることが嫌だって言いたいだけ。」


慰謝料支払わされたことが不満なのか、

私が弁護士を使ったことが不満なのか、

取り下げろという自分の意見を聞いてもらえなかったのが不満なのか、

夫の心が離れるかもしれないのに妻が取り下げなかったのが不満なのか、

はたまた、妻が三流弁護士の口車に乗ったのが不満なのか、


夫の話はどんどん変わっていくので、もはや何がポイントだったのか分からない(全部なのかもしれませんが)

 

もう2時間が経過していました。


体力的にもう限界でした。


らぶか「。。。貴方の考え方は分かりました。尊重するしかないよね。。。もう終わらせて。」



疲れた。


これでもう分かった。


夫と2人で離婚の話し合いをするのは無理だ。


財産分与でさえも、夫に説明して欲しい使途不明金が沢山あるのに、


慰謝料の話し合いはハードルが高すぎる。


お互いの認識にはあまりにも隔たりがあり過ぎて、まともに対峙したら自分が壊れてしまう。



弁護士にお願いしよう。




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皆さま、重い話に
今日もお付き合いいただきまして
ありがとうございました。

お口直しシリーズ

 


Olivia Newton-John

〜 Have You  Never Been Mellow 〜




昔の可憐なオリビアも好きなのですが
年齢を重ねた彼女があまりにもカッコ良くて
敢えてこちらの動画を選びました

先日ニュースで
彼女が現在闘病中と知りました
克服されることを心から願っています