昨日は今季 二本目の邦画
去年の暮れあたりから公開されていて
なんか地味な感じだけど ちょいと気になって
いたのでタイミングが合えばって感じ
というわけで 昨日そのタイミングが来た
場所は渋谷のTOHOシネマ
道玄坂を上がってすぐ いい年して いつ来ても
渋谷は10代の頃の思い出がよぎる
まあ ほぼ毎日いたような場所だからね
兆楽に足が向いたが 我慢
ほぼアル中の自分だけど 映画の前 上映中は
何故か飲まない いつも お茶飲んでる
さて 本題
トイレ清掃員の仕事をしている平山
夜明けに起き黙々と仕事をこなす
最低限の言葉しか喋らず 感情もあらわにしない
夕方前には仕事が終わり 銭湯に行き 銀座線
浅草駅の地下街にある 福ちゃんで一杯飲んで
部屋に戻り 読書をして寝る
休みの日は コインランドリーに行き 現像が
出来た写真をカメラ屋にとりに行き 古本屋で
一冊 本を買い 歌がうまいママの居る居酒屋で 飲んで 帰宅し また 読書して寝る
この寝てる間だけ 彼の思考なのか過去なのか
わからないが 曖昧な描写が必ず流れる
このループを9日くらいくり返す
といった おじさんの日常を描いた映画
まあ この時点で この仏みたいな男は過去に
とんでもない過ちを犯しているのでは?
という 淡い期待も抱いたが な訳はなかった
んん? そんな男が映画になるのかい?
ってか まあ いいや
本作の本題は平穏な日常の中での幸福とは?
登場人物は 同僚のダメな若い男
10のうち 10ダメな男
その男が好きな金髪女 昼休み公園で会うOL
公園で踊ってるホームレス 唯一 話の中で少し
風が吹いた ニコという少女 隠し子?と
思ったら なんて事ない 妹の子供
あとは 居酒屋のママと その前夫
ホントに ほぼ無風状態の映画
その日常こそが タイトルといったところ?
同じ木漏れ日は一つもない というクレジットが
ラストに出てくる
平凡な日常の中に幸せがある
まあ わかりますよ ハイ
でも 映画って 非日常な世界や自分の体験
できない事を見に行くのでは?
なんて思っている自分には なかなか酷な作品
ポスターには
こんなふうに生きていけたなら
と書いてある
よっぽど過酷な人生や とんでもない事を
背負っている人ならわかるけど
この平山には もしかしたら あったのかも
知らないが そのような描写はない
自分は まだ小僧なのかもしれないが
毎日とは 言わないが ほんの少しのスパイスは
まだまだ必要だ
じゃあ何故 見に行ったかというと
ビーターバラカンのラジオで この映画に流れる
音楽が なんやら言っていた
あえて調べなかったけど
ルーリード パティスミス アニマルズ
ヴァン モリソン ヴェルモット アンダーグラウンド 60〜70年代前期の音楽
なるほど バラカン氏か好きなとこだね
自分はあまり聞かない 文学系ロック
今 60代前半のオンタイムでその手が好きな
方たちなら もっと感情移入が出来るだろう
悪い映画じゃないけど 自分には合わなかった
ある意味 自分の感覚のズレを確認できて
とても良かった
スクリーンの中では 共感や日常はいらない
非日常な んな事 あるわけないだろー
それを 時間とお金を使って見に行っている
でも 二時間 飽きる事なく見れた不思議な映画
良く言うと 当たり障りないミネラルウォーター
悪く言うと JR自販機の水ゼリー
そんなの商品にする意味あんの?
誰 飲むの?こんなの? といったとこ
類稀なる無声映画ならぬ 無風映画でした
あと 何年かしたら 共感できるかも?
なくていいです ハイ
追記
昨日の お昼前の上映
水曜日割引もあるだろうけど ほぼ満席
おばちゃん率高し
追記の追記
いつも予告の邦画って 恋愛や家族愛を描いた
作品ばかり みんな余命宣告されて
残りの時間は… そんなのばっかし
みんな好きなんだね こうゆうの
自分からすると 目を閉じて 耳も塞ぎたい
リアルホラーだよ ホントに
予告だけでも しんどいです
ノーモア映画泥棒も新しいVERを希望!