退職する前は小学校の校長だったSさん88歳一人暮らし。
先日夜の10時に電話をかけてきました。
「さっきお宅に行ったんだけどやってなかった」と。
さっきって??さっきですよね?6時には受付終了ですから、
何時にいらしたのかな?
この方・・・朝の8時と夜の8時を間違えていたのです。
昼寝でもして昼夜逆転です。
私「空は暗くありませんでしたか?」
Sさん「そうですね。暗かったです」
次の日来院された際は、突き止めるようなことはしませんでしたが、
「昨日はごめんなさいね~」と言ってくださいました。
結構プライドが高い方もいるので、他の人の前で過ちを否定してはいけません(絶対に)
骨折をしているKさん80歳女性一人暮らし。
山間部で来院するのに一つ山を越えて歩くと40分かかるので
毎日送迎しています。
私「明日お休みなのであさってまたお電話してからお迎えにきますね」
その夜Kさんからの電話「明日はおやすみですか???」
完全に私が言った事忘れてます・・・
その方唯一気になる事。
お盆までにギブスが取れるか・・・
何十回車の中で聞いてきます。
「取れますよ~」で一安心。
高齢者は自分はボケてない、ちゃんとしていると思っていますので、
それを否定してはいけません。
何回言ってもいいんです。
治療が終われば「あそこの接骨院やさしい先生だよ」
と宣伝してくれるからです。
あとはなるべく、自分との共通点を見つけて
(ないに等しいですが)
笑顔になれるように心がけてます。
例えば孫が東京に住んでいる(私も東京出身)
近所の人を知っているとか?
その骨折の患者さんの地域に行ったのは初めてで
(山の中で軽がやっと一台通る細い道 へびやサルが出ます)
「ここ初めて来たけどいい所ですね~」
と言ったら喜んでくれました。
そこにある野菜持って行ってね~と野菜をたくさんくれました。
もちろん、野菜が欲しくて言ったんじゃありませんよ。
でも、おいしかった~