概要

両立支援コーディネーター」とは、働く人(患者)が治療と仕事の両立を図るために、働く人(患者)・家族、主治医、企業の間を取り持ち、必要な支援をコーディネートする人材のことを指します。両立支援コーディネーター基礎研修は、独立行政法人労働者健康安全機構が実施しています。

 

受講形式:オンライン形式

受講資格:両立支援に携わる方

受講料:無料

講習時間:動画配信研修(410分)+WEBライブ講習(120分)

開催日程:7回/年

 

募集定員よりも応募者が多い場合は、抽選によって受講者が選ばれ、抽選結果がメールで通知されます。研修に使用する資料は、受講決定のメールが届いてから1週間ほどで到着しました。

動画配信研修

両立支援コーディネーター基礎研修は、8つの動画配信と1回のWEBライブ講習で構成されます。研修のプログラムは、以下のとおりです。

 

■動画配信研修 410分

①治療と仕事の両立支援におけるコーディネーターの必要性とその役割及び留意点
②基本的な医療に関する知識
③産業保健に関する知識
④労務管理に関する基本的知識
⑤社会資源に関する知識
⑥両立支援のためのコミュニケーション技術
⑦精神疾患の両立支援に関する留意点
⑧がん経験者による当事者談話

 

動画を1本見終えるごとに確認テストに回答、また項目の受講を終えるごとにアンケートの回答も必要になります。動画の視聴+テスト&アンケートの回答が受講完了の条件となっていますので忘れず回答してください。
 

■WEBライブ講習 120分

①両立支援コーディネートの実際

 

動画研修の受講が完了するとWEBライブ受講が可能になります。WEBライブ講習に離席せず参加しているかはWEBカメラでチェックされるため、WEBカメラがオンにできる環境で受講しなければなりません。

カリキュラム

両立支援コーディネーターを取得するには、労働者健康安全機構が無料で主催する「両立支援コーディネーター基礎研修」にオンラインで参加する必要があります。両立支援コーディネーターは、以下の要件をすべて満たすと取得できます。

 

➀動画配信研修の講義を受講期間内にすべて受講する
②WEBライブ講習に出席し、離席せずにすべての時間受講する
③WEBライブ講習内で実施するアンケートの質問にすべて回答する
④各研修の受講者アンケートを提出する

 

基礎研修の受講修了後、約1ヶ月後に修了証書が郵送で交付されます。

感想

両立支援コーディネーターとは、治療と仕事の両立支援が必要な従業員が、両立支援に関わる企業や主治医と円滑にコミュニケーションをとれるよう支援する人材です。両立支援コーディネーターの介入によって、疾病を患っている従業員が離職することなく、治療を継続できるよう支援する目的があります。がんや脳卒中などの病を抱える勤労者が安心して治療を続けながら仕事ができるようなサポートは治療と仕事の両立支援と呼ばれており、国が推進する医療施策の一つとなっています。あなたもオンライン基礎研修を受講して、両立支援コーディネーターを目指してみてはいかがでしょうか。