概要

測量士の資格には、測量士と測量士補の2つがあります。いずれも測量法に基づく国家資格で、技術者として基本測量・公共測量に従事できます。測量士は測量計画を作成できますが、測量士補は測量計画を作成することができず、測量士の作成した測量計画の指示に従って測量業務を行うことになります。また、土地家屋調査士の資格試験を受験する場合には、測量科目(午前の部の試験)が免除されることも見逃せない魅力です。

試験級:測量士/測量士補

受験料:【測量士】4,250円 ※収入印紙

受験資格:どなたでも受験できます

合格率:【測量士】10.3% ※令和4年

試験日程:年1回 5月下旬頃

 

測量士補は令和3年11月8日に合格してます。

試験内容

試験時間:午前10時から午後4時まで

午前:択一式 28問(2時間30分)700点満点

午後:記述式(2時間30分)
記述問題(1問・必須問題)300点満点
記述問題(2問/4問・選択問題)400点満点

 

○合格基準

午前の択一式試験にて450点以上(18問正答以上)/700点、かつ総合得点で910点以上/1400点で合格となります。

 

測量士は受験時に国土地理院が用意する電卓を使用できます。『CASIO 8桁 手帳タイプ SL-910GT-N(1,594円)』は測量士試験の指定電卓なので受験される方は必ず購入して操作に慣れておく必要があります。

対策

測量士の資格は、難易度が高いと言われています。その理由は、専門性の高い知識が必要なことと、地理や数学が応用された問題が出題されることにあります。私は初学のため、アガルートの通信講座を活用しました。アガルートアカデミーの測量士講座では、知識が0からでもしっかり理解出来るようなカリキュラムとなっていて、実際に過去問はすべて解けるようになりました。また、講座もテキストもコンパクトな作りとなっており、重要な情報が厳選されて記載されています。
 

アガルート総合カリキュラム/フル:305,800円

勉強期間:昨年の11月から始めて6ヶ月

勉強時間:約500時間

過去問:9年分を30周

 

アガルートでは隔月実施のホームルームで、具体的な勉強の進め方や勉強時間、効率的に学習を進める方法について解説しているため、学習計画を立てていくのに非常に役立ちました。

試験

測量士試験の本試験当日にアガルートから解答速報(午前試験)が行われます。また、午後試験模範解答は1週間以内に配信される予定です。私は午前試験の自己採点をしたところ、19/28でなんとか合格ラインに達しました。【追記】鉛筆午後の模範解答も公開され、『必須問題 85%  選択①50%  選択②85%』でなんとか合格ラインに達したと思います爆  笑

 

午後試験(記述式)の選択科目

午後試験は、必須問題の他に、①測地測量、②測図測量、③地図編集、④応用測量、の中から2題を選択し、解答することになります。
 

・私が選択したのは、①測地測量、②測図測量

→理由) 

①測地測量は覚える量が多いが、午前試験の理解につながるため

②測図測量は繰り返しの問題が多い

 

・受験者数が多いのは、①測地測量、④応用測量

→理由) 実務に直結した内容のため、測量の仕事に携わっている方はこの2つを選びがち

 

・アガルートがおすすめしていたのは、②測図測量、③地図編集

→理由)②測図測量、③地図編集は毎年繰り返し出題されるような頻出論点が多い

 

場所はJR吉祥寺駅から徒歩15分 成蹊大学でした。受験者数は1487人

感想

道路工事の現場や広い空き地で、三脚の上に置いた小型望遠鏡のようなものを作業着を着た人が覗き込んでいる姿を見たことがありませんか?測量は工事の基礎ともいえるもので、住宅から大規模な構造物まで、どんな工事もすべて測量から始まります。そのため測量士や測量士補の資格は就職や転職につながりやすいというのが理由で、毎年1万人以上が受験する隠れた人気国家資格です。また測量士補の合格者は土地家屋調査士の午前の試験が免除になるため、土地家屋調査士を目指す場合にも有利な資格といえます。将来、測量士事務所や建築業界に携わりたいと考えているみなさんは、ぜひ受験料が安く、誰でも受験可能な測量士または測量士補にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。