概要

保育士試験とは、国家資格である保育士資格を取得するための試験です。筆記試験と実技試験があり、両方の試験に合格することで、保育士の資格が得られます。

受験料:12,700円(税込)

受験資格:学歴によって定められています

合格率:29.9% ※令和4年

試験日程:【前期】学科4月/実技7月  【後期】学科10月/実技12月

 

試験会場は田園都市線・世田谷線「三軒茶屋駅」徒歩15分。日大三軒茶屋キャンパスでした。

 

試験内容

筆記試験

筆記試験は2日間に分けて行われます。筆記試験では全科目に合格しないと実技試験に進めませんが、合格した科目は3年間有効となり、不合格科目だけ再受験することが認められています。  

合格基準:各科目において、満点の6割以上得点した者

 

【1日目の時間割】
1科目目: 保育の心理学 11:00~12:00(60分)
2科目目: 保育原理 13:00~14:00(60分)
3科目目: 子ども家庭福祉 14:30~15:30 (60分)
4科目目: 社会福祉 16:00~17:00 (60分)

 

【2日目の時間割】

5科目目: 教育原理 10:00~10:30 
6科目目: 社会的養護 11:00~11:30 
7科目目: 子どもの保健 12:00~13:00 
8科目目: 子どもの食と栄養 14:00~15:00  
9科目目: 保育実習理論 15:30~16:30 

 

試験と試験の間はそれぞれ30分~1時間の休憩があり、自習室が用意されています。

 

対策

保育士試験には全部で9科目受験する必要があります。試験形式は全て5択のマークシートで出題され、記述式の回答などはありません。保育士試験は満点を取る必要はなく、6割取ることができれば合格です。そのため、合格点に確実に届くようにどの科目も満遍なく勉強し試験に挑むことをおすすめします。保育士試験の筆記試験対策を始める際は、最初に過去問題にチャレンジしてみると効果的です。過去問題は公式サイトで公開されているほか、過去問題集としてまとめられたものも販売されています。ただし受験してみて分かったのですが、保育士試験の内容は改正された情報から多く出題されるため、過去問だけではダメバツレッドです!最新情報を常にチェックし、新しい試験内容に対応できるようにしましょう。また、保育士試験は1度合格した科目は3年間は免除されますので、この制度を使って2~3年かけて合格を目指す方こともできます。私の勉強時間は5ヶ月300時間です。

 

㊧「1回で受かる!保育士過去問題集(22年版)」1,980円(税込)筆記試験の過去3年4回分を収録してあり、全問解説がついてます。使いやすい別冊の解答・解説。㊨「1回で受かる!保育士過去問題集 (19年版) 」527円(税込)中古で購入。合わせて過去8回分の問題集で勉強しました。

 

試験

筆記科目にある「教育原理」と「社会的養護」は、毎年必ずどちらかがとてもむずかしいとも言われており、受験者が苦戦する科目のひとつです。今年も例に漏れず難問が出題され、合格の壁となりそうです。また、「子ども家庭福祉」と「社会福祉」では新問が多数出題されており、過去問からはほとんど出題されませでした。受験した1回の試験で合格する「一発合格」の割合は15%程度とも言われていますが、まさにその通りかもしれません。試験問題は、途中退出しても持ち帰りできます。解答速報は翌日、午後より「ユーキャン」・「ココキャリアカデミー」が解答速報を公開しています。

 

【解答速報の結果】

1日目

保育の心理学【17/20 

保育原理  【16/20 

子ども家庭福祉【15/20 

社会福祉  【17/20 

 

2日目

教育原理 【5/10 ×

社会的養護 【8/10 

子どもの保健【16/20 
子どもの食と栄養【16/20 
保育実習理論 【19/20 

 

あと1点足らず不合格≡≡c⌒っ゚Д゚)っ ズコーッ!

感想

共働き家庭の増加や教育無償化の影響を受け、保育士の人材補強は今や社会的な課題となっています。保育士になりたいと考える人にとって、今は絶好のチャンスと言えます。保育に関する仕事は資格がなくてもできますが、保育士を名乗るためには国家資格が必要です。保育士になるための方法は大きく分けて2つ。1つは「指定保育士養成施設」として認可された専門学校や大学などを卒業すること、もう1つは保育士試験を受けて合格することです。保育士試験は、合格率が毎年20%前後と簡単ではありません。しかし、しっかり勉強を積み重ねて臨めば合格は可能です。保育士になりたい!という方は、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。