概要

金属アーク溶接等作業に選任する作業主任者に必要な講習です。特化物技能講習の受講者の多くが金属アーク溶接等作業のみに従事する者となっていること等を踏まえて、特化物技能講習(学科12時間 計2日間)の講習科目を金属アーク溶接等作業に係るものに限定した技能講習(学科6時間 1日間)が令和6年1月新設されました。今回は建設業労働災害防止協会 神奈川支部にお世話になりました。

受講費用:11,406円(税込)

受講資格:資格・経験は不要です(満18歳以上)

講習時間:学科6時間+修了試験(1時間) 1日間

修了試験:学科試験(総得点の60%以上)

 

場所はJR『関内駅』から徒歩5分 神奈川県建設会館です。

カリキュラム

学科講習(1日 6時間)9:00~17:25

作業環境の改善方法に関する知識【2時間】
健康障害及びその予防措置に関する知識【1時間】
保護具に関する知識【2時間】
関係法令【1時間】
修了試験【1時間】

 

令和3年4月から「溶接ヒュームを含む特定化学物質に係る作業主任者」については、事業者は、「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習」を修了した者のうちから、「特定化学物質作業主任者」を選任しなければならないとされました。令和6年1月からは、特化物技能講習の講習科目のうち、金属アーク溶接等作業に係るものに限定した技能講習「金属アーク溶接等作業主任者限定技能講習」が新設されました。なお、金属アーク溶接等作業に対し、引き続き「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習」を修了した者のうちから「特定化学物質作業主任者」を選任することができます。 

 

注意溶接ヒュームのばく露管理についての技能講習のため、「アーク溶接等の業務に係る特別教育」とは全く別物になります。上位資格ではありません。

感想

アーク放電は気体の放電現象です。離れた電極間に電圧をかけると空気の絶縁が破壊され、電極間に電流が発生します。その際に、高温の強い光が生じます。その光が弧(Arc)状で「アーク」と呼ばれます。このアークの熱を熱源とした溶接をアーク溶接といいます。アーク溶接を用いる現場は多く、自動車、鉄道車両、船舶、航空機、建築物、建設機械など、あらゆる金属構造物に一般的に使われています。アーク溶接を扱う工場で働いている人はもちろん、これから働こうと思っている人も、資格を取得することで仕事に対する理解が深まります。令和6年1月から1日の講習で資格取得が可能になった金属アーク溶接等作業主任者。比較的簡単に取得できる資格であり、仕事にも活かしやすいところが魅力の資格です。ご興味のある方は、受講されてみてはいかがでしょうか。