概要

海上特殊無線技士とは、海上関係の無線局の無線設備の操作を行うためのものであり、この資格には、第一級から第四級までの海上無線通信士、第一級から第三級までの海上特殊無線技士とレーダー級海上特殊無線技士があります。海上無線技士を取得するには、国家試験養成講座を受講する2パターンの取得方法があります。私は公益財団法人 日本無線協会の養成講座にお世話になりました。

養成講座

受講料:41,350円(税込) 

受講資格:どなたでも受講できます

講習時間:法規8時間 無線工学5時間(2日間)

【国家試験】

受験料:5,600円

試験内容:無線工学 12問、法規12問:1時間

合格率:86.2%(令和2年)

 

場所は都営地下鉄・大江戸線「勝どき駅」より徒歩10分。日本無線協会でした。

カリキュラム

① 法規8時間 / 無線工学5時間(2日間)
② 上記講習受講後、修了試験を受験 
③ 上記試験に合格し、免許を申請すれば「無線従事者免許証」取得 

本講座の最終日に修了試験を行います。この試験に合格すると総務省に従事者免許の申請を行うことができます。
試験時間:1.5時間
試験科目:法規 (12問) ・無線工学 (12問) 

合格:試験問題の6割以上正解 

 

養成課程は、無線従事者の資格を取得するための方法の一つです。養成課程には一般の養成課程と長期型養成課程の二つがあります。一般の養成課程は、総務大臣の認定を受けて実施される講習であり、受講者が法令に定める授業科目及び授業時間の授業を受けて、終了の際に実施される試験(修了試験)に合格すれば、無線従事者の資格を得ることができる制度です。

 

第ニ級海上特殊無線技士は、小型船舶用の国際VHFの市販の無線機器でハンディータイプのほとんどものに必要な資格です。

感想

最近はスマートフォンなどの携帯端末が普及しており、船に乗る際に持参している人も多いと思います。携帯電話等の電波は海岸から約10㎞程度沖合までしか届かないため、それ以上の沖合を航行する場合には、陸上との通話や通信はあまり期待できません。そういうときに頼りになるのは、やはり無線機単体で遠くまで通信することができる、据付型の無線設備ということになります。小型船舶の船長としては、どのような状況下でも陸上との通信手段を確保しておく必要があるため、最近では国際VHF等の無線設備を備える方が増えています。第ニ級海上特殊無線技士は、沿岸海域で操業する小型漁船やプレジャーボートの船舶局の無線電話などの無線設備を取り扱うためのものです。海上での遭難事故を防ぐため、あなたも海上無線通信士の資格を目指してみてはいかがでしょうか。