概要

特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者は、危険有害性が高い特定化学物質を取扱う作業に必要な資格です。また、2021年4月1日から金属アーク溶接作業でも、特定化学物質作業主任者の選任が義務になりました。今回はIHI技術教習所東京センターにお世話になりました。

受講費用:19,000円(税込)

受講資格:資格・経験は不要です(満18歳以上)

講習時間:学科12時間 計2日間

修了試験:学科試験(総得点の60%以上)

 

場所は東京メトロ『南砂町駅』から徒歩14分 IHI技術教習所東京センターです。

カリキュラム

学科講習(2日 12時間)

健康障害及びその予防措置に関する知識【4時間】
保護具に関する知識【2時間】
作業環境の改善方法に関する知識【4時間】
関係法令【2時間】
学科修了試験【1時間】

 

特定化学物質とは、体内に取り込むと労働者に健康障害を発生させるリスクの高い物質です。労働安全衛生法により定義されおり、作業主任者は同物質による被害を避けるための対策を取らなければなりません。特定化学物質は、第1類から第3類まで分別されています。とくに有害性の高いものが、第1類です。第1類の化学物質に関しては、厚生労働省の許可がないと製造できません。第2類は、第1類ほどではなくとも有害性の高い物質です。第3類に分類される化学物質は、大量に漏れ出たときに急性中毒を起こす可能性があります。「四アルキル鉛等作業主任者」と「特定化学物質作業主任者」の技能講習は内容が同じで、各都道府県の労働局長に登録する者が実施する「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習」を受講して修了すれば、資格を取得できます。

 

講習を受講し修了試験に合格することで修了証が交付されます。

感想

特定化学物質を用いる現場は多く、化学繊維や合成樹脂の製造所や有機溶剤の製造所、他にも医薬品の製造、香料の製造、印刷加工、クリーニングなどで用いられています。特定化学物質等作業主任者の具体的な仕事内容としては、特定化学物質による健康被害を防止するために、現場で衛生の確保をしたり、特定化学物質の取り扱いについて配慮したりすることが挙げられます。特定化学物質を扱う工場で働いている人はもちろん、これから働こうと思っている人も、資格を取得することで仕事に対する理解が深まります。比較的簡単に取得できる資格であり、仕事にも活かしやすいところが魅力の資格です。ご興味のある方は、受講されてみてはいかがでしょうか。