概要

丙種化学(特別試験科目)」とは、石油化学コンビナートなどの製造事業所、充てん事業所、天然ガススタンドなどで製造に係る保安の実務的な業務を行うのに必要な資格です。資格は年に1度の国家試験に受験するか、高圧ガス保安協会が行う講習を受講し、その講習に対する技術検定に合格した者は試験の一部が免除され、「法令」科目のみの受験となります。私は免除講習を受講済みのため、「法令」科目のみの受験です。

受験料:9,800円

受講資格:どなたでも受験できます

合格率:【全科目受験】25.2%【科目免除】88.2%【合計】53.9% ※2022年

試験日程:11月第2日曜日

 

場所はJR渋谷駅より徒歩15分 青山学院大学でした。

試験方式

試験は「法令」「保安管理技術」「学識 」の3科目です。「保安管理技術」後はゆっくり昼食をとることができます。

① 「法令」(択一式:20問/60分)<9:30~10:30>
② 「保安管理技術」(択一式:20問/90分)<11:10~12:40>

③「学識」(択一式:20問/120分)<13:30~15:30>

 

※検定開始後30分間は途中退室できません。

※問題用紙は回収します。お持ち帰りいただけません。

・合格基準:満点の60パーセント程度で合格となります。

 

免除講習

丙種化学(特別試験科目)責任者の資格を取得するには、国家試験に合格する方法以外に、オンライン講習を受講して検定試験に合格することでも取得することができます。国家試験は独学でも十分合格可能ですが、2022年の全科目受験 合格率25.2%に対して、試験科目が一部免除されている方の合格率は88.2%と非常に高い合格率となっています。講習を受講し、検定試験に合格して講習修了証を受け取ると、年に1度、11月の丙種化学(特別試験科目)試験で試験の一部が免除され、「法令」科目のみの受験となります。

 

講習は昨年度よりオンライン講習[年2回(1月頃/5月頃)]になりました。収録した講習の動画について、一定の期間内に決められた内容の全ての動画教材(21時間以上)の視聴を完了し、その後の受講に際してのアンケートをお答えいただくことで講習完了となります。筆記試験は講習開講日の約1ヶ月後です。受講料:24,900円 (検定試験料含む)+11,760円(講習テキスト・問題集)=36,660円

対策

高圧ガス保安協会より過去5年分の問題集『丙種化学試験問題集 特別試験科目』(3,150円)㊧が発売されています。お値段は市販の過去問題集よりリーズナブルですが、説明が簡素で初めて勉強される方には理解しづらいです。お金に余裕のある方、不安な方は市販の問題『高圧ガス製造保安責任者試験丙種化学〈特別〉攻略問題集』(3,520円)㊨の方を購入しましょう。事前試験に受かった方は本試験の時は、法令のみとなりますので勉強の負担はかなり低くなります。合格への1歩は問題集を繰り返し解くことです。理解は後回しで繰り返して、覚える事を最優先にすれば合格に近づくと思います。私は1ヶ月、50時間ほど勉強しました。

試験

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。「法令」は毎年、試験問題の一部分を変更して焼き直しをしてるだけで、新傾向の問題は2~3問ほどです。よって全20問中のほとんどが過去問の焼き直しになりますので過去問の復習を中心に勉強時間を費やしましょう。正解だけでなく誤りとした選択肢もチェックすると、スキルアップにつながります。

感想

高圧ガス製造保安責任者試験のカテゴリ「丙種化学」には、『液化石油ガス』と『特別試験科目』があります。丙種化学(液化石油ガス)責任者は、LPガスの製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う方に必要な資格です。それに対して、丙種化学(特別試験科目)責任者は、石油化学コンビナートなどの製造事業所、充てん事業所、天然ガススタンドなどで、製造に係る保安の実務的な業務を行うに必要な資格です。資格試験には年齢や性別、学歴などの受験資格はないため、誰でも受験ができます。学生と違い、働きながら勉強するというのは本当に大変なことなので、少しでも本試験の負担を減らしておきたいですよね。あなたもオンライン講習を活用して、丙種化学(特別試験科目)責任者を目指してみてはいかがでしょうか。