概要

労働安全衛生規則等の一部が改正され、テールゲートリフター(貨物自動車の荷台の後部に設置された動力により駆動されるリフト)の操作の業務が令和6年2月1日から特別教育の対象となりました。陸上貨物運送事業労働災害防止協会(陸災防)では社内で特別教育ができる人材育成を促進するため、テールゲートリフター特別教育講師養成講座を開催致します。今回は陸災防千葉県支部にお世話になりました。

受講費用:45,100円(教材費・消費税込み)

受講資格:どなたでも受講できます

講習時間:9:30~16:00(5時間)

備考:実技教育は、社内等でテールゲートリフターを使用して、テールゲートリフターの操作方法について2時間の教育を行ってください。

 

場所はJR稲毛海岸駅よりバスと徒歩で20分 千葉県トラック会館でした。

カリキュラム
・オリエンテーション
・インストラクターの役割と心構え
・関係法令  

・テールゲートリフターに関する知識

・テールゲートリフターによる作業に関する知識

・実技教育の実施方法(本講座では実技は行いません。実技教育で実施すべき事項について説明します。)

・質疑応答

 

2024年2月より、テールゲートリフターを操作する業務に学科4時間・実技2時間の特別教育が必要となります。受講が必要となる業務は、テールゲートリフター自体の操作だけではなく、テールゲートリフターに備え付けられたキャスターストッパー等の操作、昇降板の展開や格納といった操作なども含まれています。また、荷役作業を安全に行なうため、テールゲートリフターの昇降板にロールボックスパレットを載せるなど作業の補助を行なう人にも特別教育を受けさせることが望ましいとされています。本講習はテールゲートリフター特別教育の講師になる方を対象に作業方法や効果的な教育方法について習得する教育です。本講座の修了者には、修了証と以下の『参考資料』を配布します。

 

▶学科教育講義用資料
当別教育で使用するパワーポイントスライド(5つ)
▶指導要領・参考資料(冊子)
特別教育カリキュラムで示された科目及び範囲について、教育を行う際のポイント及び補足説明事項をまとめたもの
▶テールゲートリフター作業者必携(冊子)
当別教育で使用するテキスト
▶テールゲートリフターの安全作業ハンドブック(冊子)
テールゲートリフターを安全に使用するためのポイント、日常点検項目を掲載したハンドブックです。巻末はテールゲートリフター特別教育受講記録を記入できる様式となっています。

感想

テールゲートリフターは、ロールボックスパレットや台車などと組み合わせて使用することにより、場所を選ばずに荷台からの荷の積卸しを簡便にする昇降装置として広範に使用され、近年特にその普及が進んでいる状況にあります。しかし労働者がテールゲートリフターの機能や危険性を十分に認識していないことにより、テールゲートリフターからの墜落・転落、荷の崩壊・倒壊等による災害が発生していることから、テールゲートリフターの操作は労働安全衛生法に基づく特別教育が必要な業務に加えられました。トラックドライバーには欠かせないテールゲートリフター。令和6年2月1日以降は、特別教育を受けた者でなければテールゲートリフターによる荷役作業を行なえなくなります。貴社で特別教育ができる人材育成を促進するため、テールゲートリフター特別教育講師養成講座を受講されてみてはいかがでしょうか。