概要

廃棄物処理施設技術管理者とは、一般廃棄物や産業廃棄物などの処理施設に設置が義務付けられている技術管理者のことです。施設ごとのコースに分かれた講習を修了し、能力認定試験に合格することで資格を取得できます。今回は7つあるコースの中から、有機性廃棄物資源化施設コース【基礎・管理課程】を受講・受験しました。

受講形式:会場受講/E-ラーニング

受講資格:20歳以上であれば誰でも受講が可能です

講習期間:8日間(43時間)

受講料:103,400円 (税込)

能力認定試験:マークシート方式/40問(70分)

合格基準:満点の80%以上 32問以上/40問中

備考:合格された方には試験日から一ヶ月以内に、一般財団法人 日本環境衛生センターから「(各廃棄物処理施設)技術管理士」の認定証が交付されます。

 

場所はJR「川崎駅」より徒歩3分「ステーションコンファレンス川崎」です

受験資格

7つのコースにはそれぞれ【基礎課程】と【管理課程】があり、学歴・経験等の受講資格がある方は【基礎課程】が免除となります。【基礎課程】・【管理課程】の基本履修の全てを受講した方のみ、講義終了後に実施される能力認定試験を受験することができます。

基礎課程(6日間)+管理講習(4日間)/合計55時間

□ごみ処理施設コース 

□産業廃棄物焼却施設コース 

□し尿・汚泥再生処理施設コース

□産業廃棄物中間処理施設コース

□最終処分場コース

基礎課程(4日間)+管理講習(4日間)/合計43時間

□破砕・リサイクル施設
□有機性廃棄物資源化施設コース
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試験方式

試験問題は「基礎課程」のテキストから20問、「管理課程」のテキストから20問の計40問が出題されます。全て四者択一で、マークシート方式です。
○基礎管理課程受講者 (択一式40問/70分)
○管理課程受講者   (択一式20問/40分)

 

※合格基準:満点の80パーセント以上で合格となります。

※問題用紙は回収します。お持ち帰りいただけません。

※不合格になった場合は、受験日から6ヶ月以内に、再試験を2回受けることができます。

※再試験は、1回につき受験料5,500円 (税込)が必要です。

対策

試験方式は、講習+修了試験で構成されています。講義では、講師の方が重要なポイント、覚えるべきところや語句などを指摘してくれますので、1日の講義が終了した時や、休憩時などに重要点を整理するようにし、覚えるべきことをはっきりさせるようにしておきましょう。テキストのチェックポイントは「基礎課程」のテキストから約200箇所、「管理課程」のテキストから約200箇所の、計約400箇所のチェックポイントからほぼ出題されますので、そこを重点的に勉強し、覚えれば間違いありません。ただし、他のサイトで「能力認定試験の合格率80~90%」や、「講習で遅刻したりいい加減な聴き方などをしていなければほとんどの人が合格できます」と紹介されてますが、決して簡単な試験ではありません。むしろ非常に難しい試験です。合格率が高い理由ですが、この資格は全国で福岡県と神奈川県の2ヶ所でしか開催されておらず、費用が高額な上、【基礎・管理】コースの場合、丸々8日間通う必要があります。受講料+宿泊費+交通費の事を考えると、費用は会社負担とはいえ試験に落ちて帰るわけにもいかず、受講前、昼休憩中、そしてホテルに帰ってからも必死に勉強されてる方が多いからだと感じました。

感想

なんとか合格ラインには達したかなという感じ照れ。合格された方には試験日から1ヶ月以内に、一般財団法人 日本環境衛生センターから『有機性廃棄物資源化施設技術管理士』の認定証が交付されます。廃棄物処理施設技術管理者は、一般廃棄物や産業廃棄物などの処理施設に設置が義務付けられている技術管理者のことで、施設の維持管理に関する技術上の業務を担当する専門家です。施設ごとのコースに分かれた講習を修了し、能力認定試験に合格することで資格を取得できます。講習は、実務経験がない人に向けた「基礎・管理課程」と、所定の有資格者および実務経験者に向けた「管理課程」があり、後者は短期間で修了します。廃棄物処理場は全国にたくさんあり、作業の種類も細分化されているため、この業界の求人は比較的高い傾向にあります。日々排出される廃棄物の処理は世界的な問題で、適切かつ安全な処理が必要です。あなたも、人にも地球にもやさしい廃棄物処理ができる、専門的な知識を持った廃棄物処理施設技術管理者を目指してみてはいかがでしょうか。