概要

廃棄物処理施設技術管理者とは、一般廃棄物や産業廃棄物などの処理施設に設置が義務付けられている技術管理者のことです。今回は7つあるコースの中から、し尿・汚泥再生処理施設コース【基礎・管理課程】を受講しました。

受講形式:会場受講/E-ラーニング

受講資格:20歳以上であれば誰でも受講が可能です

講習期間:10日間(55時間)

受講料:121,000円 (税込)

能力認定試験:マークシート方式/40問(70分)

合格基準:満点の80%以上 32問以上/40問中

備考:合格された方には試験日から一ヶ月以内に、一般財団法人 日本環境衛生センターから「(各廃棄物処理施設)技術管理士」の認定証が交付されます。

 

場所はみなとみらい線「日本大通り駅」より徒歩5分 ワークピア横浜でした。

受講内容

7つのコースにはそれぞれ【基礎課程】と【管理課程】があり、学歴・経験等の受講資格がある方は【基礎課程】が免除となります。

基礎課程(6日間)+管理講習(4日間)/合計55時間

□ごみ処理施設コース 

□産業廃棄物焼却施設コース

□し尿・汚泥再生処理施設コース←今回はこちらを受講

□産業廃棄物中間処理施設コース

□最終処分場コース 

基礎課程(4日間)+管理講習(4日間)/合計43時間

□破砕・リサイクル施設
□有機性廃棄物資源化施設コース

カリキュラム
【基礎課程】(6日間/33時間)

① 廃棄物概論(3時間)
② 構造と維持管理(24時間)
③ 安全対策と安全衛生管理(3時間)
④ 測定・分析の実際(3時間)

 

【管理課程】(4日間/22時間)

⑤ 廃棄物処理法と関係法規(5時間)
⑥ 管理監督の理論と実際(3時間)
⑦ 廃棄物処理技術持論(3時間)
⑧ 施設の運営管理(6時間)
⑨ 施設整備の計画と実際(3時間)
⑩ 処理機能の維持と評価(2時間)

 

我が国におけるし尿・汚泥処理の歴史は、古代から現代にいたるまで、都市発展の歴史と深く結びついてきました。人の生活に伴って発生するし尿等は、長く、廃棄物として捨てられてましたが、やがて肥料として農業利用されるようになり、その後再び廃棄物として扱われ、そしてまた、資源・エネルギー回収の対象へという軌跡を描いています。汚泥再生処理センターは、し尿等を廃棄物として単純に処理するだけでなく、資源化設備を設けることでし尿等から資源を取り出す施設です。廃棄物処理施設技術管理者とは、廃棄物処理法第21条の規定にもとづいて一般廃棄物や産業廃棄物などの処理施設に設置が義務付けられている技術管理者のことです。廃棄物処理施設技術管理者は[A]実務経験10年以上ある者、[B]必要資格を有す技術士、[C]日本環境衛生センターの「廃棄物処理施設技術管理者講習」を修了した者の中から選任されます。

感想

廃棄物処理法によって、一般廃棄物処理施設や産業廃棄物処理施設には、廃棄物を技術的に維持管理する廃棄物処理施設技術管理者が置かれる必要があります。この管理者の資格を与える試験が、廃棄物処理施設技術管理者講習の終了後に行われる試験、廃棄物処理施設技術管理者試験です。廃棄物処理施設技術管理者講習がすべて終了した後に、能力認定試験が行われ、40問の問題のうち、80%以上の得点が取れれば合格となります。万一、不合格でも、6か月以内に再試験を2回まで受けることができます。講義では、講師の方が重要なポイント、覚えるべきところや語句などを指摘してくれますので、1日の講義が終了した時や、休憩時などに重要点を整理するようにし、覚えるべきことをはっきりさせるようにしておきましょう。し尿・汚泥再生処理施設は、生物化学的な安定化、最終処分量の減量化を図るための施設で、その技術は日本独自のものです。あなたも、人にも地球にもやさしい廃棄物処理ができる、専門的な知識を持った廃棄物処理施設技術管理者を目指してみてはいかがでしょうか。