ボーリングマシンの運転業務に係る特別教育を受講しました | ソラニンの資格ブログ

    概要

    ボーリングとは、トンネルや地質調査などの建設の際に地中を掘削する技術であり、さまざまなタイプのボーリングマシンが使われます。この機械を運転するためには、労働安全衛生法により、各都道府県の労働局に登録された教習機関にて、「ボーリングマシンの運転の業務に係る特別教育」を受ける必要があります。今回は東邦地下工機株式会社にお世話になりました。

    受講費用:14,000円(税込み・テキスト代含む)
    受講資格:受講要件は特にありません

    受講時間:学科(7.0時間)+実技(5.0時間)計2日間

    募集人数:50名

    その他・注意事項:2日目は実技のため、ヘルメット、安全靴、作業着をご用意ください

     

    学科講習はJR「神田駅」から徒歩2分 エッサム神田ホール。実技講習は京浜急行「青物横丁駅」から徒歩10分 東邦地下工機株式会社 東京支社でした。

    カリキュラム

    <学科>9:00~17:40 1日目
    ボーリングマシンに関する知識   4時間
    ボーリングマシンの運転に必要な一般的事項に関する知識    2時間
    関係法令    1時間
    <実技>9:00~15:00 2日目

    ボーリングマシンの運転 4時間

    ボーリングマシンの運転のための合図 1時間

     

    ボーリングという言葉は聞いたことがありますか?ボーリングと聞くと、ボウリング場で行うスポーツとしてのボウリングを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、建設業でいうボーリングとは「地質調査」のことを指すのが一般的です。地質調査をボーリングと呼ぶ理由は、地質調査では穴を掘って地質を確認することから「突き通す、穿孔」などを意味する英語「ボーリング(boring)」が由来となっています。ボーリングマシンとは、その際に使う道具で小型から大型まで様々な大きさや形態がある掘削機械です。ボーリングマシンは地質調査を行うために欠かせない機械ですが、使い方を間違えると大きな事故につながりかねません。特に多いのが地中の埋設管や構造物へ損傷を与えてしまう事例です。そのため、ボーリングマシンの運転は、労働安全衛生規則により特別教育(12時間以上)が義務付けされています。

    感想

    建物などの構造物を作るとき、構造物のすぐ下に軟らかい地層があった場合、構造物の重みに地盤が耐えきれず、構造物が沈んだり歪みが発生したりしてしまいます。そのような事態にならないよう、構造物を作る前にボーリング調査などの地質調査を行うことで、あらかじめ建物の重みに耐えられる地盤(支持層)を見つけておくことができます。また、建物の建設以外にも、地下水位の測定や地下資源の調査、そして地盤沈下や液状化のリスク把握、地盤改良のための調査でも実施されることがあります。地中はプロの作業員でなければ分からない熟練した知識と技術が必要な世界であるため、ボーリングマシン運転者は各地の様々な現場での活躍が期待されます。今後は高レベルな内容が要求されてきそうなこの業界、興味のある方はぜひ資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。