概要

厚生労働省通達「高所作業車運転業務従事者危険再認識教育について」に基づき実施する講師養成研修です。危険再認識教育は、高所作業車運転業務従事者が、作業の危険性を実体験することで、安全意識の向上を図り災害を防止するために行う研修です。「高所作業車運転業務従事者危険再認識教育」に係る講師養成研修は、同通達に基づき当協会に委託されています。 今回は全国登録教習機関協会にお世話になりました。

研修期間:2日間

1日目 9:00~9:10開講式 9:10~17:00講習(12:00~13:00/昼食休憩)

2日目 8:30~15:50講習(11:50~12:40/昼食休憩)15:50~16:00閉講式

受講料:95,000円 (テキスト代、消費税含む。)

修了証:修了された方には、通達に定めるところにより講師資格が付与されます。

 

場所はJR上尾駅からバスと徒歩で約30分、(株)アイチコーポレーション上尾教習所(埼玉県)でした。

カリキュラム

学科研修(第1日目)
・危険再認識教育の進め方
・高所作業車を取り巻く環境
・実技教育の実施要領

 

実技研修(第2日目)
傾斜地における危険の確認
死角の確認
地盤養生不良時における危険の確認
段差走行

 

高所作業車は、作業者を高所において移動させるという特殊な機能を持つ機械であり、これに起因する死亡災害が毎年発生していることから、こうした災害を防止するため、事業者は、厚生労働省通達「高所作業車運転業務従事者危険再認識教育について」により、高所作業車の運転業務に就く労働者(おおむね10年以上運転業務を経験した方を対象)に対し、作業に係る危険を再認識させ、安全な作業を徹底し、実技を中心とした危険再認識教育を実施するよう求められています。本コースはその教育を担当する講師を養成するもので、必要な専門知識を教育技術や危険体感装置の作り方の基礎となる考え方や墜落災害の対策についても研修します。

感想

高所作業車は、主に電線の補修・交換といった電気工事や通信工事、トンネルの補修メンテナンスや建設工事といった用途に使用されています。高所作業車は、作業床の高さにより運転資格が異なります。10m以上の高所作業車の運転には、技能講習修了者でないと就くことができません。また、10m未満の高所作業車の運転には、特別教育修了者か技能講習修了者が就くことができます。技能講習等の安全衛生資格に有効期限はないのですが、法律で安全管理の知識と意識をアップデートするために再教育の受講が求められている資格があります。本研修では、高所作業車の運転業務に従事する者であって、高所作業車運転技能講習を修了後、おおむね10年以上運転業務を経験した方を対象とした、危険再認識教育を実施する講師を養成する研修です。貴社の労働災害の予防対策として、講師養成研修を検討してみてはいかがでしょうか。