●概要
メンタルヘルスのセルフケア研修(集団教育)に活かす具体的な方法を実習や演習を通して学ぶ体験型の研修です。国の研究班によりまとめられた「労働者個人向けストレス対策(セルフケア)のガイドライン」の内容も含めて解説し、事業場で効果的なセルフケア研修を行なうためには、どのように計画・準備し、実施すればよいかについて、そのポイントを学びます。今回は中央労働災害防止協会にお世話になりました。
対象者:事業場内でメンタルヘルスを推進している方 等
研修時間:8:40~9:10受付 9:10~17:00講習(11:30~12:30/昼食休憩)16:50~閉講式
受講料:20,900円 (テキスト代、消費税含む。)
備考:THP指導者を登録更新する時に必要な4単位を取得できます。
※中災防では、「心とからだの健康づくり指導者登録規程」 を定め、中災防に登録した心とからだの健康づくり指導者(THP指導者)の能力向上(スキルアップ)を推進しています。研修修了後の申請により、研修の種類ごとにTHPスタッフの名称をつけて登録し、登録証及び登録カードを発行しています。
場所はJR田町駅より徒歩5分、安全衛生総合会館です。㊨はTHP指導者登録カード
●カリキュラム
【開講式、オリエンテーション】<9時10分~9時20分>
【講義】『セルフケア研修の企画のポイント』<9時20分~9時50分>
【講義】『セルフケア研修(ベーシック)』<10時00分~11時30分>
【昼食・休憩】<11時30分~12時30分>
【講義・実習】『セルフケア技法 リラクセーション』<12時30分~14時00分>
【講義】『セルフケア技法 認知行動スキル』<14時10分~15時40分>
【グループ討議】『企画演習・情報交換』<15時50分~16時50分>
【閉講式】<16時50分~>
厚生労働省の「事業場における労働者の心の健康づくりのための指針」には「セルフケア」、「ラインによるケア」、「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」「事業場外資源によるケア」の4種類がありますが、そのなかでもセルフケアは最も基本的な対策であり、心の健康に関する正しい知識を従業員自身に身につけてもらうことで、早期のケアを促したり、自発的な相談行動を増やしたりする効果があると言われています。本講座では、事業内でメンタルヘルス対策におけるセルフケア教育に活かす具体的な方法を実習や演習を通して学ぶ体験型の研修です。
●感想
セルフケアとは、従業員が自分自身で行うメンタルヘルス対策です。メンタル不調の兆候は、初期は単純な肉体の疲労や行動、精神面の変化となって表れます。いきなり重症になるケースは少なくほとんどの場合は軽い症状から出るため、メンタルヘルスの知識がないと本人すら気づかないことが多々あります。企業においてメンタルヘルスを浸透させていくためには、従業員自身がストレスに気づいて、セルフケアできる知識と対処方法を身につけ日常的に実施できるようにする必要があります。本研修は、個々の従業員が自分の心身に異変が起きたときに早期に察知し、自分自身で対策を行うことができるように、事業場で効果的なセルフケア研修を行なうための計画・準備、実施方法について、そのポイントを学びます。メンタルヘルス対策においては、問題が起きてからの対策よりも未然防止が重要であることは言うまでもありません!あなたも職場の多様なニーズに応じた健康づくり活動を推進するために、さらなるスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。